ステージの照明

さて、前回 カラオケバトル コンサート in 中野サンプラザに行ってきた。20180414 の続きだ。

コンサート自体は昼の部と夜の部の2公演あったようで、ツイッターでいろいろ見ていると、内容というか演目も変えてきているようだった。
であるからして、もし時間とお金に余裕のある方は両公演とも参加されたほうがいいかと思う。
それぞれ「あの人のあれが聴きたい!」みたいな願望ってあると思うのだが。

出演者の個人的な感想を書いていきたいのだが、あくまで個人的な感想なので大目に見てもらいたい。いや、長い目で見てもらいたい。
今回はU-18の四天王のみなさん、堀優衣、鈴木杏奈、佐々木麻衣、佐久間彩加(敬称略)だ。
10代の歌声というと、どこかキンキンというかキャンキャンしたようなところがあって、ピーキーな感じを受けるのだが、それがまたいい。
そういえば、動画で見る松田聖子さんも、若い頃はキャンキャンしていて、それでいて声に伸びがあって、今聴いてもとてもおもしろい。

<スポンサーリンク>

ダンスも様になっている鈴木杏奈さん

今回のステージではソロで1曲しか見せ場のなかったU-18なのだが、そのなかでもSPEEDのあの曲を選んできた。
カラオケバトルというと、どうしてもバラードが多めになりがちなのだが、ダンサブルな曲を歌っているのをは珍しいと思う。

今回のステージングは、歌い始めでほぼ中央立ち、下手へ移動、上手へ移動、また中央、というような感じでみなさん移動するのだが、鈴木杏奈さんは、その中でも手の動きなどを取り入れて見せてくれたのだが、この動きがとてもなめらかで美しかったのが印象に残っている。
いろんなステージでやってるのかななどと思わせるような、場数を踏んでるんだなと納得させるような、そんな感じだ。
歌はもちろんうまいが、少し控えめだったような印象を受けた。

でも、これだけうまいとなんだか麻痺してしまいそうになる。
番組でも99点台ばかり出ていると、カラオケの機械の採点はこんなものなのかなと誤解してしまいそうになるのと同じ感じだ。
たまに点数が伸びない人が出てきて現実に引き戻されたような感じになるが、ああいうのは必要なんじゃないかと(笑)

初々しさ満載の佐久間彩加さん

最年少での参加となった佐久間彩加さんなのだが、その歌声はとても中学生とは思えないような色艶を持っていると思う。
ちょっとハスキーさが増したような感じも受けたので、喉の調子には注意してほしい。

タイトルに「初々しい」と書いたが、どこが初々しかったのかというと、鈴木杏奈さんのところでも書いた上手下手への動きの時だ。
歌いながら自然に移動する、ということははっきり言って難しい。しかも静かな曲ならしっとりと佇むように歌いたいはずだ。元気な曲のほうがなんとなく移動はしやすいだろう。
その難しい下手上手への移動を、教えられたように実行した様子があまりにも真面目な実直な感じに思えて、とても初々しく感じられたのだ。

2000人の観客の前のステージで堂々と歌い上げる感じが、この日のキーワードでもあった「ばけもの」感を感じずにはいられない。
最初の歌い出しのところではゾワッと皮膚がさざ波を打った。

AVEXのスカウティングはたぶん正しいだろう。

80年代だったら一線級のアイドルだろう佐々木麻衣さん

U-18のメンバーはだいたい制服を着てその若さを強調するような演出がなされているのに、この佐々木麻衣さんはなぜかかわいいヒラヒラした服を着たりして特別感があるが、これは多分であるが本人がそのような格好が好きなんだろうという単純な理由からなのだと思っている。
まんま昔の80年代のアイドルを思わせるような出で立ちである。

佐々木麻衣さんは番組で昭和のポップスを歌うことが多いのだが、今日も大橋純子さんのあの曲をカバーしていて、これがかなり良かった。
曲もまぁ、言っちゃうとシルエットロマンスという曲で、原曲はしっとりとした歌なのだが、アレンジが入ったバージョンで、ジャズファンクというか少し跳ねた感じで、80年代後半に出てきたニュージャックスウィングとか、そんなアレンジでとてもカッコよかった。
米米クラブの石井竜也が歌うシルエットロマンス AMMMONITES VER.がそれに近いかと思う。
ここのサビの声の高さと伸びに完全にノックアウトされました、わたくし。
ステージングも堂々としたもので、またドレスも大人っぽくて、そのアンバランスさの妙で80年代なら間違いなく一線級アイドルとして君臨したんじゃないかと思った次第。

こういう子をもっとちゃんとしたと言ったら失礼になるが、檜舞台に立たせてやりたいと思うのが普通で、番組としても頑張ってほしいところではある。

強烈な声量の堀優衣さん

堺正明さんをして「歌うために生まれてきた」と言わしめた堀優衣さん。よく「堀井優衣」と誤表記されるが堀井優衣さんはモデルさんだ。
間違いなくこのカラオケバトルという番組を引っ張っている存在だと思う。
声の立ち上がりがよく、スパッと一発でマックスの声が正しい音程で発せられるのにはホントびっくりする。圧倒的な声量である。

今日はオリジナルの歌を聴かせてくれたが、有名曲を歌い続けていた人がハマる罠があるのをご存じだろうか?
番組で歌う歌は、世間のみんなから支持され、愛されてきた曲なだけに、すでに名曲で人々の心に入り込みやすいのだが、オリジナル曲はまだその域に達しておらず、曲としてのポテンシャルが低く、同じかなりうまい歌唱をしたとしてもそれほど心に響かない場合があるということだ。
だからプロデューサーはすでに名曲と思われるくらいのいい曲を用意してやってほしいと思う。

デュエットのコーナーでは佐久間彩加さんとあの米津元帥さんの打ち上げ花火を歌ったのだが、このサビでの歌い方が強烈で、あの番組でも出てくる音程を表すバーの長さ寸分もたがわず音が出ている感じがして、まったく精密機械のようだった。
曲の後半には会場を盛り上げるために手を振ったり上手下手をクロスしたり(クロスで出演者大ウケ)したのが響いたのか、カラオケの点数は97点台でした(笑)
しかし、会場はホッカホカに温まったのでした。



とりあえず以上なのだがいかがだろうか?
次回は大人メンバーの感想を書いていきたいと思う。

<スポンサーリンク>