Perfume Futurepop yokohama

もう7回目のツアーになるのかと思ったが、まだ7回目なのかとも思うこのツアー、FUTURE POP。
この、アルバムをリリースしてからのその促販ともいうべきツアーの形が一番好きなので、楽しみにしていたツアーだ。

地元の横浜での開催ということで、そんなに無理をしなくても参加できるのがうれしい。しかも、横浜アリーナは音がいいのでそれだけでも楽しみだ。
前回のCEツアーは体調不良の為参加を見送らせてもらったので、何とか見に行きたいと思っていた。
しかし、仕事が忙しくなってくると、当日大丈夫かな、もしかしたら行けないかも、なんてことが頭をよぎる。
忙しいながらもなんとかやりくりして、へとへとになりながら会場にたどり着いて、来てよかった、と思うのがPerfumeのライブなのだ。

<スポンサーリンク>

開演の20分ほど前に会場に乗り込んだ。
入場の列はもうない。
会場にはいって驚いたのは、その華やかさだ。

目の前に飾られた、初めて見る数の花束はその気分を盛り上げるに十分だ。
PERFUME 花束1

逆側は、

Perfume 花束2

今までいろいろなライブに行ったが、この数は尋常じゃない。
いろいろなつながりを大切にしてきたのだろう、そのマネジメントがこの花束の数に現れているのか、さらにTeam Perfumeの外側にあるグループが増えているような、そんなことがここから伺える。
GAMEツアーのころはどれだけの花束があっただろうか。

会場にいる人々も、若い女性が多くなっているし、明らかにドルオタのような人はもうなかなか見ることができない。
会場案内の人も女性が多くいて、それが華やかさに微妙なスパイスを加えているのかもしれない。
ロビーには、アナログ盤を売っているスペースや、グッズを売っているところなどがあり、なんだかお祭りみたいな陽気な雰囲気なのだ。
この華やいだ感じにかなり驚いた。

こんなロビーの雰囲気を作れるようなグループに成長したんだなと感心した。



ライブの内容はツアーが終わるまで伏せといてくれということだから書けないのだけれど、アルバムFUTUREPOPのツアーということで、そのアルバムの中の曲は披露するというのは当たり前の話ということでその中の一曲だけについてちょっと言いたいことがある。
EverydayのAWA DANCEが大好きなのだ。

この曲のあふれんばかりの多幸感とそのキャッチーなダンスと途中で挟み込まれるアニメのワンシーンの様な静止画の様な振り付けは、他とは一線を画するような出来で、本当に素晴らしい。
スパイスという曲が料理をしている厨房の様子をダンスに盛り込んだ、しかも中世のヨーロッパの台所で、フェルメールの絵を思い出させるような、なんて勝手に思っているのだが、それについても昔ブログで書いたと思うのだが、それと同等の衝撃を受けている。



PTAのコーナーでは、もう本気で大人が大笑いしているような笑い声が周りから聞こえてくる。
若い人から、いい大人と言われる年齢の人まで音楽を通じてパッと楽しめるようなステージはなかなかないと思う。

「あんたのことは誰も見てない、見られてるのは私たち!」

こんな煽り聞いたことないが(笑)歯磨きの歌の振り付けをするのはそれなりの勇気がいるのかもしれない。
ただ、ここであ~ちゃんは「自分の殻を破れ」と要求してくる。「お前のこと何て誰も見ていないし、誰も気にしちゃいない」と。
今まで築いてきた自我が崩壊する音を聞く人もいるだろう。
まるでブラック企業の新入社員の研修の様ではないか(笑)
違うのは、もしかしたら圧倒的に楽しいかもしれないということだ。
だが、ここまで言われても守る自我って何なの?とも思う。

今回、ここのやり取りはホント面白かった。


Perfumeのライブがあるたび、そのツアーがあるたびにその進退について言及されることを見越してか、「これからも」とかいう言葉を使って、まだまだ続けるという意思を表しているように思う。
本人たちは「私たちが求められるうちはPerfumeをやっていく」というようなことを言っているし、それは結婚出産とかいう話があったとしてもということなのだろう。
ファン一人一人にお願いしますお願いしますといって応援してもらってきたのに、有名になって夢もかなったからと、今まで支えてくれたファンの気持ちを無視して勝手に辞めていくことは許されないことだ、なんて思ってそうで。
ただ、本番の緊張と緩和、吹き出すアドレナリンとA10神経への刺激、そしてその達成感という魔物に精神を犯されてしまったようなことを言っていたPerfumeは、まだまだ続きそうだなと思うし私はそれを期待している。

<スポンサーリンク>