台湾ランタン

Perfumeのライブに行ったことのある人ならわかると思うが、とにかくMCが長いし、そのMCがかなり面白い。
それがなんだかアットホームな雰囲気を醸し出して、バッキバキな楽曲との緩急、振り幅となり、飽きさせない構成になっていると言える。
そしてそのMCの内容なのだが、それが今現在、世間には公表していないが、裏で行われている彼女たちにとっては仕事であり、そういうプロジェクトを匂わせるものがある場合がある。
そういうものは結局後になって気づくものなのだが、今回情報解禁された肌美精のCMも、そういえば年末のライブの時に3人一緒の旅行についていろいろ話していたっけ、なんて今思い出したのだ。
過去にはペプシコーラのことを話していたと思ったらCMに出てた、ということがあったように思う。

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で、今回発表された肌美精マスクのCMなのだが、これが何とも言えないくらい良い出来で、三人の素の姿だと思わせるような演出も素晴らしいし、衣装もいい。
台湾というロケーションがそうさせるのか、微妙な異国感が旅に出ているという感覚をちょうどいいくらいに刺激する。これ、ヨーロッパとかアメリカとかならやりすぎなんだよなと思う。
こういう異国感ていうのは、ポートフォリオという写真集を出したあの内容にも少し似ている。その写真集には帯にあ~ちゃんの言葉「だって異国よ?」って書いてあったと思うが(笑)
ちょうどよい異国感である。

30代も青春を謳歌するPerfume

年末のライブであ~ちゃんが「30代も青春を謳歌するぞー!」のっちとかしゆかの肩を抱き寄せながら叫んだことが話題になっていたし、感動して涙を誘ったとか、そんな意見がツイッターで流れていたりしたが、ただ単に30代も青春を謳歌するというその言葉そのものの意味だけではなく、その行間にはいろんな感情があって、それがあ~ちゃんのしぐさとか言葉の波動とかに現れていて、それを含めての全体的な空気感とか、そういうのを口頭や文書で伝えるのは難しいと思う。切り取った映像を見つけることもできるけどそれもまた正確には表せていないような気がする。

普通の女の子が送る人生とは全く違った人生を送ることになり、世間で言う「青春」みたいなことはあまりできなかったのだろうと思う。街に出れば写真雑誌や周囲の目を気にしなくてはならないし、それこそ恋愛も普通にできないような境遇だったことは容易に想像できる。まぁ、一般的に想像できるところでもある。
そして今、30歳になることになり、自分の周りを見たら同じ想いをした同じ境遇のメンバーがずっといて一緒に頑張ってきたということを再確認したし、再確認できたということの幸せがそこにはあって、三人が出会った奇跡と、今まで続けてこられた奇跡に感謝しつつこれからも一緒に居たいという想いにあふれた言葉だと思う。
私たち今まで幸せだったよね?これからも幸せでいようね!みたいなニュアンスに近いような感じだと思うが、いろんな感じ方があるだろう。

また、子供の頃描いていた将来の自分の姿とは違っていたのかもしれない。もしかしたら結婚して子供がいる予定だったのかもしれない。
そういう今とは別の選択をした自分と決別し、もう引き返すことができないという寂しさみたいなものもその言葉の中に入っているのだろう。

青春を謳歌するなんて言葉、はっきりいって古臭い言葉だ。でもその言葉しかなかったのだと思う。探したけれど見つからなかったのだ。
そういう言葉のチョイスにもグッとくるところがあったし、肩を組むという行為も中学生や高校生的なもので、当然肩を組んだPerfumeなんて初めて見たのだが、それも、そういう表現方法しか見つからなかったと思うと泣けてくる、というか感情が先走っている印象を受けてしまうのだ。
想いを正確に言葉に翻訳して伝えようとしていないというか。

Perfumeの肌美精マスクのCM

で、青春を謳歌しているその姿だと思ったのが今回の肌美精マスクのCMだったのである。
とにかく3人の表情がいい。いいとこ撮っているなと思う。
ただ重大な問題があって、これは台湾旅行のCMではないということだ。ここを忘れがちになってしまう。
俺でさえ台湾旅行に行きたくなってしまうこのCMは化粧品のCMなのだった(笑)

肌美精マスク 夜市編 あ~ちゃん

肌美精マスク ランタン編 のっち

肌美精マスク とびこみ編 かしゆか

これは3人の代表作と言っていい出来だと思う。
等身大の3人というか。高級ブランドのモデルにも選ばれたりしたがどうも違うという感じがしていた。
Perfumeの人気の秘密はこのCMを見ればわかるといってもいいだろう。

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