横浜アリーナ20190629とLegend-M-ライブビューイング20190707の軽いライブレポ

横浜アリーナ

最近、ツイッターなどでBABYMETALの人気がまた復活してきているように見える。
ただ、いろいろな企画の発表など話題になることも増え、いわゆるネタが多いからかもしれない。
私は横浜アリーナのライブの2日目に参加した。
1日目に参加した人のツイッターの賑わいから、これまでの鬱憤をすべて晴らすような、一夜にして世界を変えてしまったようなライブだったということが分かりかなり期待してその日を迎えた。
それにしても関係者はよく耐えたと思う。YUI、藤岡さんの不在、そして苦肉の策のダークサイドという名前を用いてのステージ、なんとか乗り切った2018だったと思う。
もしBABYMETALが順調だったならば、今年の活動が2018に来てたはずだと思うと何とも言えない気持ちになる。

ライブ会場にある花束の数も飛躍的に多くなっていた。

花束5

花束6

花束7

花束1

花束2

花束3

花束4

ダークサイドの時はホント少なかったのだ。今調べてみたらたったの4本だった。

幕張メッセお祝いの花

なんでだ?何が変わったというのだ?
まぁいい、素直に喜んでおこう。

今回はダークサイドからライトサイドへの復帰ということが一番の大事件だったのだが、その象徴的な出来事がライブ前の前説ともいえるいわゆる「紙芝居」のなかに見つけることができた。
ノストラダムスの大予言をパロディーにしていたその紙芝居は、アンゴルモアの大王をエンジェルモアの大王と読ませたりしていた。
この辺のジョーク加減がBABYMETALの真骨頂でもあるので、この感じが戻ってきたのが非常にうれしかった。これはもあしかしたら、いやもしかしたらLEGEND-M-の紙芝居だったかもしれないが。
あの東京ドームでのライブの時は、巷ではシン・ゴジラがどうたらこうたらとシン・ゴジラの大ヒットを紙芝居にうまく取り込んだりしていたのだ。

ライブのほうは相変わらずの熱量を持ったステージで、自分はBABYMETALのステージの見どころはその全体の熱量だと思っているので、それを感じられて「帰ってきた」という実感を持った。ステージ上ではアベンジャーズである「3人目」を加えたトライアングルを形成している。この形がやはり収まりがいい。

全体として見事な復活劇だったのだが、それと同時にこれから始まる世界ツアーへのリハーサルとも言える。
そう思うと、先の見えなかった2018が全く嘘のようで、そのことを不思議とすべて忘れてしまったかのような錯覚をしているところだ。

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ヘビーメタルはアイドルを必要としている?

今回の復活劇に海外メディアもポジティブにに捉えていてそれを記事にしている。おなじみのヘビーメタルのメディアも同様だ。
このような動きにちょっとびっくりした。

BABYMETALといえば、曲はメタル界大御所の曲のオマージュであったり、いろいろとパロディーにしている部分もあり、そして一番大きな理由が若い女の子が歌ったりダンスしたりという理由で、あまりいいようには思われていなかったのだ。作られたグループで自分らで曲を作らないというのも嫌われる原因の一つで、いわゆるアンチが大量にいたのだ。その代わりに熱狂的にこれをおもしろいと思うファンも多かった。
そのアンチをライブでねじ伏せてきたのがBABYMETALというグループで、その活動は、普通の売出し中のメタルバンドが行うようなロードに出たりと地道な活動をしかも海外でやって、理解者を増やしてきたようなところがある。
若い女の子というハードルも、もう20歳になりクリアした今となってはすでにアンチが絡む場所も少なくなってきたという印象がある。というわけで、これからもっとファンは増えていくのかもしれない。
第一印象で敬遠されてしまうという可能性はかなり低くなったのだ。

BABYMETALが出てきたときのメタル界というものがすでに高齢化して生きる屍と化しているような状態だったという。そのメタル界にBABYMETALは賛否両論を巻き起こしながらも世間からの注目を集めて、メタルの新しい可能性を見出したことで、メタル界ではBABYMETALのことを知らない人はいないほど認識されていたのである。もうすでにメタル界のアイドルと言っても過言ではない存在になっていたのだ。それはメタル界にかかわる関係者やファン、ミュージシャンを巻き込むほどに。

当初はBABYMETALはヘビーメタルを歌う、パフォーマンスするアイドルということでスタートしたグループで、どちらかというと悪い言い方をすればヘビーメタルを利用するような感じのグループだったのだが、いつのまにかヘビーメタル界のほうがアイドルを必要としている、BABYMETALを必要としているような状況が生まれてしまったのが非常に面白いと思う。

今回、3人目のメンバーとして元モーニング娘の鞘師さんやさくら学院の藤平さんというバリバリのアイドルが選ばれたのもかなり面白いしある意味痛快だ。
これから世界のヘビーメタル界が日本のアイドルによって浸食されていく様子が見られるのかもしれない。

というのは言い過ぎで、みんなから愛されてほしいと願うばかりなのです。
だってアイドルだからね!

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