鬼滅の刃という作品は本当に流行した最近では珍しい作品

鬼滅の刃
※画像は鬼滅の刃とは関係ないです。

このコロナ禍において、鬼滅の刃という作品があってホントによかったと、その経済的恩恵を受けた企業でなくても思っている人は多いのではないかと思う。
2020年はエンタメに大変革が迫られた年となった。
とにかくご存じのように既存のやり方が通用しない。
商売繁盛とか人や物が「売れている」状態というのは、人がたくさん集まり賑わうことだということなのだが、これが否定されてしまった。
人が集まれなくなったのだ。
今も試行錯誤が続いていて、客を減らしたり、無観客の紅白歌合戦、一つの成功例としてはPerfumeのインターネットを使ったフェスなどが挙げられると思うが、これからも見通しは明るくないのが現状だ。

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そういう中でこの鬼滅の刃という作品が空前の大ヒットを記録した。
理由は分析してみることはできるだろうが、狙ってできるものではない。
二番煎じ、三番煎じの作品と売り方は出てくるかもしれないが、これだけ時流に乗ったものはもう出てこないだろう。
鼻が利く長男なら、お金儲けの臭いがする、と言うかもしれない。
本物のムーブメントは大衆から湧きあがってくるもので、これまでの企業や広告代理店主導のものはもう廃れていくだろう、というのはそのつなぎ手であるマスメディアが機能していないことが、このコロナ禍で明らかになったから。

広告代理店主導ということで思い出されるのが渋谷のハロウィンでのパーティーのような賑わいだ。
渋谷区が要請したものではないようだが、渋谷で青春を過ごした人らが仕組んだことだろう。というのは、初期にかなりレベルの高いコスプレのもでるのような外国人がメディアに登場していたからだ。
それを見た一般人が私も、私も、という具合に増えていって昨今の賑わいとなったのだと思う。
これは私の推論で真実ではないかもしれませんが。
でも、これもコロナ禍で消えて行ってしまったようだ。

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話を元に戻そう。
無限列車編という映画が興行収入で日本一になったということだが、この映画が鬼滅の刃という作品全体を牽引したと思う。
まず、これは確か3月29に公開予定だった。だがしかし、公開が10月に延期されてしまった。
この期間、噂が噂を呼んで、ファンを獲得していったようだ。
気になった人はまずテレビ版を見るだろう。ネットフリックスやHULUなどの動画サイトに登録する人が増えたかもしれない。そして、原作が気になったら原作を大人買いするだろう。ちょうど全部で一万円くらいの買い物で、思わず財布のひもが緩む絶妙な値段でもある。そして物語が完結しているというのも購買に拍車をかけたのではないか。なんといっても制覇できるので。
そして、予習を完ぺきにこなした観客が一気に映画館へと押し寄せたのだろう。
開演時間過ぎても始まらないコンサートのように、観客のボルテージは高まっていたと思う。
そしてこのコロナ禍で壊滅したエンタメのなかの最後の砦のように公開されたこの作品は、映画館のもうけてやるという気合とともに、興行収入の記録を塗り替えていったと。

鬼滅の刃は多くのタイアップ商品で有名だが、普通タイアップと言えば、売り上げの相乗効果を狙ってのことだが、どちらかというと作品側を売るためのものが多いような感じを受ける。タイアップしたことがステータスのような。しかし、鬼滅の刃の場合は、商品に恩恵を受けたいがためのタイアップであり、作品を売るためのタイアップというような感じがしない。
本物のムーブメントにすがって恩恵を受けたいというのが本音であり、コロナ禍でおかしくなった経済を立て直そうとする行為が見え見えであるが、何か応援せずにはいられないような、そのような感想を持った。
着物の柄など大正時代のファッションがとても新鮮で、タイアップするにも使用しやすいのもよかったと思う。

このように鬼滅の刃という作品はコロナ禍にきっちりハマったという稀有な作品であるといえるだろう。
主題歌も大ヒットしてLisaさんはレコード大賞まで受賞したが、まったくもって順当である。

日本の経団連は鬼滅の刃に何か感謝状のようなものを贈るべきだとも思う。
鬼滅の刃がやったことは、政策を練って公金を投入してもできることじゃないし、経済政策としても禿散らかした硬い頭で考えても到底無理なことだろう。

作品は、あと映像化できるものが、遊郭編と無限城編が残っているが、どうなることだろう。
テレビもゴールデンで放送できるくらいのポテンシャルを秘めたものであるだけに、スポンサーも付きやすく、欲しがるだろうなと思う。
映画にしても興行収入はもう更新できないだろうがかなりのヒットを見込めるものとなるだろう。
どうなっても構わないが、ファンの人たちをがっかりさせるようなことはしないでほしい、とは思う。

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進撃の巨人(ファイナルシーズン)が始まる

ところで、この鬼滅の刃のような大ヒットをするのではないかと個人的に思っていたのが進撃の巨人という作品である。
鬼滅の刃は子供も楽しめるのに対して、進撃の巨人は少し年齢層が上がるのではないか。謎解きの部分もあるし比較的に難解である。
進撃の巨人も映画化したのだが、実写版だったためかいまいち盛り上がりに欠けたような印象を持っている。
個人的に思うのは、役者が若くなかったことが挙げられると思う。原作では高校生くらいの年齢のだと思っていたのだが、全く違っていた。あまりに年を取っていると第二次世界大戦時の戦争映画のように見えてしまう。
テレビで言う1期はかなり盛り上がっていたと思うのだが、尻すぼみにその熱は冷えていった。
だけど、物語はよく練られていて面白い。
火が付けば一瞬だなと思っていたところに始まったのがファイナルシーズンだ。
海外の動画サイトではアクセスが集中してサーバーがダウンしてしまったらしい。
物語もエレンがこれから大暴れするというタイミングなので、今年2021はもしかしたら進撃の巨人が再度ブレイクするかもしれないという期待をしているし、それはもしかしたら海外からやってくるかもしれないとワクワクしているのだ。