カラオケバトル

前回 カラオケバトル コンサート in 中野サンプラザ U-18四天王の感想とか。
前々回 カラオケバトル コンサート in 中野サンプラザに行ってきた。20180414
とカラオケバトルのコンサートの感想を書いてきたわけなのだが、今回で最後になる。
TOP7のメンバーの登場だ。

もはや風格さえ感じるメンバーたち。テレビの放送でもうまくキャラ付けされており、そういう意味でも楽しめるようになってきていると思う。
これらはあくまでテレビ向けのキャラ付けなので、本当は普通のいい人?なのだと思うが、実際のところはわからない。
最近ではアシスタントのアナウンサーまでキャラが見えてきた感があり、柳原加奈子さんの存在感が薄くなってきていると感じるがどうだろう?

番組を見ていてもいつも思うが、TOP7は別格である。
長く番組を見てきた人たちは、もう耳が肥えていると思われるのでだいたいわかると思う。99点くらいに壁があって、そこから上の領域に常に存在するのがTOP7だ。

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RiRiKAさんのカラオケバトルへの想いを聞いていると、SASUKEの山田さんのことを思い出す。

ミスターSASUKEこと山田勝巳さんのことをご存じだろうか?
かつては風雲たけし城で一世を風靡したTBS緑山スタジオで、1997年に始まった筋肉のフィールドアスレチックともいうべきSASUKEなのだが、その時の出場メンバーに山田さんはいらっしゃったようだ。挑んでも挑んでも跳ね返される大きな壁に、いつしか恋してしまったのか人生をもすべてSASUKEに捧げてしまった方なのだ。現役選手を退いた今でも、指導者としてSASUKEに選手を送り出している。
この山田さんのSASUKEへの想いが、RiRiKAさんのカラオケバトルへの想いとダブって見えてしまったのだ。

というのも、この日のステージで、RiRIKAさんはTOP7落ちしてしまった自分の気持ちと、カラオケバトルにかける気持ちを切々と語り、涙してしまい、昼の部では歌をうまく歌えないほどだったという(そんなツイートがあった)。
これは、山田さんだなと。わたしの脳裏には山田さんの姿が浮かんだ。
この満員の中野サンプラザの中で、RiRiKAさんの泣いている姿を見て、SASUKEの山田さんを思い浮かべている人は多分私だけだったと思うが。
RiRiKAさんの気持ちが充分伝わってきたことは確かだ。

RiRiKAさんが山田さんなら、カラオケバトルのTOP7はSASUKEオールスターズということになる。
こういうことに盛り上がってしまう自分がちょっと恥ずかしい(笑)

今度出演された時には、間違いなく応援すると思う。
お茶の間から投票しまくっちゃうかもしれない。
投票は初めてのことになるのだけれども。

カラオケバトルもSASUKEのように20年以上も続くのかどうだか・・・。

物腰の柔らかすぎる海蔵亮太さん

メジャーデビューが決まって(6月でしたっけ)ノリに乗ってる海蔵亮太さんなのだが、今日のステージ上の唯一の男性出演者となった。
ただ、物腰が柔らかく、いや、柔らかすぎる感じで、あの中に入っても全く違和感がないのが面白い。
「オネェ」の要素が少し入っているように見受けられるがどうだか。良くないことではないが。

柔らかいのは物腰だけじゃなく歌のタッチも柔らかく、とても優しい歌声だ。
今日の歌は採点していないということで、本当に自由に歌った感のあるのは、海蔵さんが一番だった。歌の途中で自由なスキャットを披露してたりと、サービス精神も旺盛で、これがまた素敵にうまい。
TOP7の方々は本当に歌が安定していて、レールの上を滑って行っているような安心感があるが、今日は採点の為の緊張感から解放されているようで、本当にいい感じだ。BSジャパンの放送を見れる人はぜひ見てみてほしい。

存在感も女性の中にうまく溶け込んでいたのだが、歌声のほうもうまく溶け込んでいた。
女性とのデュエットもピッタリとハマるんじゃないだろうか?

ムードメーカー翠千賀さん

今回のステージを見て思ったのは、翠千賀さんが、いろいろとステージを和ませ楽しませてくれるような発言をして、ムードメーカーになっていたということだ。公開放送には欠かせない人選であると思うし、本人にもすごく華がある。赤いバラをモチーフとした西陣織をあしらえたドレスはホント素敵で、背の高いスタイリッシュな感じと相まって翠千賀さんの世界を作り出している感じだ。
目でも観客を楽しませようとしてくれているのだろうし「花を添える」という言葉どおりだなと。あんなにドレスが似合う人にもあまりお目にかかれないと思う。

翠さんを見ているとなんだかアニメの中にこういうキャラの登場人物がいそうだなと思う。
ちょっと勝気で思ったことをつい言っちゃうようなナイーブな感じ、しかも美人で姉御肌で面倒見がよく、コンテストなどではいつも優勝争いをするのだが、もう少しのところで惜しくも優勝を逃してしまう。しかし、強いメンタルで心が折れることはなく次回の雪辱を誓う、そんな魅力的なキャラだ。
まぁ、翠さんは予選100点の決勝100点で完全優勝を遂げた方なんですけどね。

いつも番組ではオペラ調の高音を使った歌い方をするのだが、今回は、複数人で歌う時に普通の音程での歌唱を聴かせてくれた。これがはっきりいってかなり艶っぽい。新たな一面を見た感じだ。
本人が好きな曲だと言ってた蘇州夜曲、今回は生で聴かせていただいたのだがこれは絶品だった。いや、これ”は”ではなく、これ”も”だ。

城南海さんの菩薩説

「控室のモニターで歌うのを見てたんですけど菩薩のようでした」みたいなことを言われていた城南海さんであるが、確かに私もこれはいつも感じていることで、奄美の何か神秘的なものを受け継いでいるのかな、なんてスピリチュアルな感じなことを思わずにはいられない。
いつか彼女の歌う背中に後光が差すのではないと思っている人も、私を含めて多いのではないか?

最近では、確か一年前の春に大会に出演したきり番組には出演しなくなった城南海さんであるが、巷では、なんで出ないんだろう?引退したのかな?なんていう様々な憶測が飛び交う中、今回は自らの口からその理由を語ってくれました。
とにかく喉を壊してしまって休養していたというのが大きな理由で、だんだんと歌えるようになってきて、活動はしているけれどまだ本調子ではないような感じだが、体は元気なので、また番組には機会を頂ければ出演します、というようなことだった。
とにかく、また番組で城南海さんの歌声が聴けるというのはうれしいことだ。

城南海さんの歌というのは、本当なら機械採点すべきでないエモーショナルな部分を多く含む歌なのだが、それでも高得点をたたき出してしまうというのがホント怪物じみていると思う。
今回は、私が好きだとブログにも書いた中村中さんの「友達の詩」を歌ってくれた。
偶然のことなんだろうけど、ちょっとびっくりで小躍りしてしまいそうになったがグッとこらえた。
「手をつなぐくらいでいい~」のところの盛り上げ方はホント心に突き刺さってくるというか、エヴァンゲリオンでいうATフィールドという心の壁みたいなものを余裕で突破してくる。それが嫌なのかといったらそんなことはなく、実に心地いい。
ステージで見る彼女はちょっと小っちゃい印象なのだが、彼女の歌の訴求力はすさまじく、歌声も力があって、歌っている彼女にそんな印象を持つことはまずない。

番組とお茶の間は「女王の帰還」を首を長くして待ち続けているのだ。

美しくなられた宮本美季さん

宮本美季さんについては初出場の時から見ているが、初出場の時から比べて随分と綺麗になられたという印象だ。プライベートも仕事もいい感じなのだろうと思う。
彼女を紹介するときには「アメリカ・バークリー音楽 大学をわずか2年半で卒業したエリートシンガー」なんていう形容詞がいつも付くのだが、彼女本人は至ってフランクで、自身に対するプライドは高いが周りには優しいという理想的な人柄のような感じを受ける。
一時期というか、今もなのだが、彼女の歌声にハマり、その口の開け方から発声の仕方まで好きだったことがある。とくにR&B系統のブラックミュージックをルーツに持つ音楽を歌う時には、その凄みを発揮するような感じだ。

実際に見た本人は、顔は小っちゃくスタイルはよく口はよく開くという昔の任天堂のゲームのパックマンを思い起こさせる。
たぶんこれは私だけだろう。
今回は斉藤和義さんの歌うたいのバラッドのジャズアレンジと、点数の出にくい英語の歌で100点を獲ったジャーニーのOPEN ARMSを披露してくれた。
このジャズアレンジでっていうのはちょっと盲点だったので、いろんな曲をジャズアレンジにして歌ってくれたらいいのに、なんて思ってしまったが。

宮本美季さんもそうなのだがTOP7に人たちは、番組で次にどんな歌を歌うのかなという楽しみがある。他のカラオケ番組や歌うま素人のど自慢みたいな番組で歌われる歌はだいたい決まってきていて意外性がないというか、慣例化してきているのがあまり良くない傾向だと思うので、TOP7の人たちには、その辺を打破して新しい可能性のようなものを広げていってほしいと思う。

ようするに、聴く側としてはいろいろな歌が聴きたいわけなんですよ。



今回はこれで終わりなのだが、このカラオケバトルのコンサート、チケットはまだまだとりやすいと思うので、是非一度見に行ってみたらいいと思う。
テレビと生では当たり前なのだけれど雲泥の差がある。
しかし、同じ面もある。

行ってみればわかります。

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