映画

先日、「君の名は」のテレビ初放送があった。
「君の名は」という映画は、劇場の盛り上がりに乗り遅れてしまった私にとっては、DVDやBD盤を買うまでもないしレンタルもしないだろうがぜひ見たいという映画ナンバーワンだったのだ。
ということで、このテレビ放送の日を首を長くして待っていたような状態だった。
だがしかしである。
やっとその日が来たっていうのに、実家に帰省中でチャンネル権のない私には当然見れなかったし、録画ももちろんできなかったのである。放送も当日のテレビ欄で知ったというありさまなのだ。
そんなわけで、もうしょうがないだろう、このままでは見る機会が無くなってしまうだろうと思い、ポチポチとヤフオクでBD盤の値段を調べているという今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

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最近のテレビで放送する映画って本当に偏っていると思う。
金曜ロードショーではジブリやハリーポッターが多いように思う。というか、今や金曜ロードショーしか残っていないのではないか?
前はいろいろあったように思うが気のせいだろうか?水曜ロードショーとかゴールデン映画劇場とか。

たぶん映画のテレビ放送が無くなってきた背景の一つには、レンタルの普及ということがあげられる。
映画ファンならいろんな映画をレンタルしてみるかもしれないが、一般の人は好きな役者が出ているとかヒットしたとかそんな映画をたまに見るくらいだろう。
先ほど言ったような円盤を買うことはないだろうしレンタルもしないだろうが、ちょっと見てみたい映画を見るにはテレビ映画っていうのはうってつけのものだと思う。

ここに活路を見出してほしいのだ。



活路を見出してほしい、と書いたが、私はテレビの映画放送をもっと増やしてほしいと思っているのだ。
久しぶりに見てみたい映画が思い出すだけで結構ある。これらはレンタルしてまでも見ないし、ましてや集中してまでも見たいとは思わない。何かをしながら見るというので充分な感じだ。ストーリーを知っているし自分の記憶と一致させているだけなのだが、不思議に楽しいのである。

今は「実況向け」という言葉がある。
テレビを見ながらツイッターで感想を呟きながら他の人と体験をシェアするという感じだろうか、このコンテンツはまさに実況向けになるだろう。また、古い映画などは各世代間の情報格差が現れてくるだろうし、そこも面白いと思う。

古い映画でも声優さんを今の人に吹き替え直せば、声優・アニメファンの人にも興味を持ってもらえるだろうし、また、そのままでもかつての大御所の全盛期の吹き替えが聞けるので、そこをちゃんとガイドして説明すればもっと見る人に興味を持ってもらえるのではないか。

名作という映画もテレビで放送されなくなってほんとに久しい。
このままでは映画という文化的な時代を経たつながりのようなものが全く途切れてしまうように思うのだ。
例えば平成生まれの人で、チャップリンの映画を見たことがある人はどれくらいいるだろうか?バブルの頃はテレビでたまにやっていたように思うので、一度は見たことある人が多いように思う。
こういう経験が必要なのではないのかと思うがどうだろう?

テレビが公共の為にあるというのならば、もっと映画を放送してほしい。
お笑い芸人をひな壇においての番組構成もみんな飽きてきているように思う。
知人にもあのお笑い芸人の作り出すテレビの空気感が嫌いだという人もいる。

視聴率やスポンサーの問題は工夫次第でどうにかクリアできると思うんだけど。
名作という映画がこのまま眠ってしまうのは、やはり惜しいのだ。
芸術は人の目に触れてこそ成立するのだから。

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