テレビ

歌は世につれ、世は歌につれ・・・

こんなナレーションで始まる演歌の歌い出しがありましたよね。

歌は世につれ、世は歌につれ、隣のばあさん孫を連れ

と歌番組のパロディーで言ったのは、たしかビートたけしさんだったと思いますが(笑)この語呂の良さといったら最高ですね。

司会の方、例えば昭和の名司会者である高橋圭三さんの声で再生される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
演歌のイントロが始まると、そこからナレーションがスタートし、歌い出しまでにキッチリと終り、歌う方は気持ちよく歌の世界に入ることができるという名人芸だったと思います。
特に年の瀬になると、歌番組でよく聞かれましたよね。

<スポンサーリンク>

その「歌は世につれ、世は歌につれ」という意味なのですが、辞書を引いてみると、

歌は世の成り行きにつれて 変化し、世のありさまも歌の流行に影響される。

ということなのだそうです。

でも、ちょっと待ってください。
これって今の社会では当てはまらなくなってしまったみたいですね。
老若男女、みんなが知っている歌なんてなくなってしまったし、第一、どの歌が今ヒットしているなんてわからなくなってしまいました。
とある歌がヒットすると、それを真似したりする人や、パロディにする番組などもあったりしたのですが、そんなものも当然ありません。

そんな現代なのですが、今年もまた歌番組の最高峰とされるNHKの紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。
もうこれは、お年寄り向けではない印象ですし、なんだか焦点がぼやけてしまっている印象でした。
これなら、紅白出場に洩れた人たちで裏紅白でもやったほうが見る人が多いんじゃないかと思いましたがどうでしょう?



そんななかで元スマップの三人がネットの番組で紅白をやるのではないかというニュースが飛び込んできました。
72時間ホンネテレビを成功させた三人がもし本当にこれをやるなら、NHKよりもこっちのほうを見る人は多いかと思います。ネットに親しんでる人は間違いなくこっちも垂れ流すように見ているでしょう。私もこっちのほうを見たい。

72時間ホンネテレビもたまに見ていたのですが、これがスマップ5人みんないたらどんなに面白かっただろうと常に考えていました。5人で始めたベンチャービジネスみたいで、不安と期待といろんな感情が渦巻く、そんな感じが目が離せなくて、考えられないくらいの視聴数を稼いでいたんじゃないかと。
マスコミも目が離せなかっただろうと思いますし、そうなったらスポンサーをとられてしまう恐怖におののいてしまってたんじゃないかと。




Netflixやhuluなどの外資系のストリーミングサービスが、日本でも番組を作って配信していくようになってくると思われる昨今、テレビはかなり窮地に立たされていくんじゃないかと。外資系はお金持ってますし、その作る番組にもかなりお金をかけているようですし。
明石屋さんまさんもNetflixのCMにでらっしゃるってことは、もしかしたらお笑い番組もNetflixで配信されるようになるんだろうなぁと。
スポーツ、特にサッカー好きな人はもうDAZN(ダ・ゾーン)に加入していると思います。Jだけでなく外国の試合まで見れるんでファンにはたまらないサービスになってるんじゃないでしょうか。

そんなネット系の配信サービスが攻めてくる中でテレビはどのように生き残っていくのかということは、一つの楽しみですね。
出演するほうも、見る方もいろんな選択肢が増えるのはいいことです。でも、選択肢が増えるということは国民一丸となることがなく、流行が生まれにくくなってしまうとも言えます。

「歌は世につれ、世は歌につれ」

この言葉は、やっぱりもう聞かれなくなってしまうのでしょうね。



新しい地図の三人は、これらのメディアをうまく使って自由に活動していくことなんでしょう。
三人のツイッターなんかを見ていると、子供が新しいおもちゃを手に入れたように少しぎこちなく楽しんでいる様子が実にいいのです。

大晦日を楽しみにしています!

<スポンサーリンク>