卓球の福原愛

卓球女子個人戦の表彰式、その真ん中の一番高いところには日本人の女性が立っていた。彼女の名前は福原愛。一番きれいな色のメダルを首にかけてもらった彼女は、頬を伝う涙を抑えることができなかった。彼女は我を忘れて泣いた。その泣き方が少し目立ち過ぎたのか、彼女の方をみんな不思議そうに見ていた。彼女は涙をぬぐい、しゃっくりを繰り返しながら目を恐る恐る開けてみた。するとそこには自分の顔よりも大きな卓球のラケットとかろうじて目線を確保できるくらいの高さの卓球台が目の前にあった。
そう、彼女は子供の頃の世界に戻ってしまったのだ。

どうでしょう?このタイムリープ。あまりに酷ですかね?

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石川選手の初戦敗退で福原選手の闘志に火が付いた、とか、これが彼女の集大成のオリンピックだから、とか福原選手の好調の理由をあれやこれや言っとりますが、好調の理由は彼氏と同じオリンピックの出場できてプレイできる喜びと、たぶん婚約発表もありそうな良いお付き合いをしていることの充実感がその原因だと思う。それしかないと思うけど(笑)

個人戦も楽しみだが、もっと楽しみなのは団体戦だ。世界卓球で準優勝に輝いているので、今回は非常に楽しみにしていた。体操の団体で金メダル、水泳の200×4の800mリレーで銅、そして今回の卓球である。いろいろと期待してしまうじゃないですか。団体戦はなぜか見ていても力が入る。あれはなんなのだろう?

リオオリンピックは、開催前は治安の悪さや警官や職員のボイコット、施設の不備な点が多いことで本当に開催できるのか?なんて言ってましたが、なんとか開催されてうまいこと運営されているような気がする。そのように感じるのは、悪いニュースは全く報道されなくなってしまったこともあるし、オリンピック選手の輝きのもとではそのようなニュースはかすんでしまうようにも感じられる。どうにか最後までこの祭典がつつがなく終わるように心から願っている。

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そろそろ、福原選手の試合が始まるが、相手はロンドンオリンピックの金メダリストだ。もうヤバいかもしれないが、いつかは対戦して乗り越えていかなければならない選手、ここで勝って勢いをつけたいところだ。

小さな泣き虫だった愛ちゃんだが、その涙はここまでの道につながっていたと思うと、なんだか感慨深い。愛ちゃんの子供の頃をテレビで見ていた世代にとっては、福原愛という選手は特別な想いがある。
彼女のことを好きではない人は多分いないだろう。