キリンカップ2016

キリンカップが終わった。なんにせよ6人も交代していいという変則ルールなので選手の発掘という意味合いが強いものだと思っていたが、今日は決勝戦という言葉を強調してテレビで言っていたので何か違和感があった。初タイトルという言葉も何か違和感が。これからそのような位置づけにしていきたいのか?しかし、日本が招待した国の代表が日本に来て試合をするだけなのに、そのタイトルにどんな意味があるのかちょっとわからない。単なるスポンサーへの配慮のようなものだろう。

<スポンサーリンク>

試合のほうはアモーレに沸いたブルガリア戦とは打って変わってなかなかの見応えがあるボスニア戦となった。見ていても面白かったし、このレベルの試合をしてくれるところならホームでもいいと思う。球際の戦いでは岡崎選手の執拗な攻撃も見れたし、ここをしっかりやってくれる相手ってなかなかいない。怪我が怖くてあまり当たってこないのだ。でも、こういう強い当たりをする相手はやっぱり本田選手でないとなかなか難しい。ヘディングの競り合いとか本田選手は混戦に強い印象なので、今日は是非見たかった。

今日のハイライトはやっぱり最後のほうの同点にする大チャンスだった浅野選手が、ゴール前でシュートでなくパスを選んでしまった場面だろう。日本の選手にありがちな行為だと思った。完全フリーでシュートコースもあったのにパスしてしまう、かつての代表選手でそのような行為をしたのをすぐに思い出せるのは、あのジョホールバルの奇跡でおなじみフランスワールドカップ出場を決めた試合で、岡野選手が最後ゴールを決めたのだが、そのひとつ前のチャンスで岡野選手は完全にフリーでシュートを打てるところでパスを選んでしまった場面だ。あのパスには日本列島がため息を漏らしたに違いない。
今日は、キリンカップという超マイナーな試合だったので、まぁいいのかもしれないが、あれが本当に重要なワールドカップの出場がかかった試合などで、やってしまったらと考えたら選手生命の危機だったのかもしれない。ちょっと言い過ぎかも知れないがスランプには陥ったと思う。

<スポンサーリンク>

浅野選手は試合の後涙を流していたが、たぶんあのシーンのことを思い出していたのだろう。いい経験になったと思う。今度は思いっ切り足を振りぬいてほしい。貴重な経験だ。無難に試合をこなすよりはいいと思う。キリンカップの試合後に泣いた奴なんて初めてじゃないかな?

今日は吹田スタジアムだったのだが、やっぱりサッカー専用スタジアムはやっぱりいい。見ている人も見やすいだろうし、なにしろピッチに近いのがいい。効果音ではないけど実際の音が聞こえるんじゃないだろうか。
日本にも専スタが増えるといいなと思った。