TOKYOGIRL

2017年2月の15日にPerfumeの新曲である「TOKYO GIRL」が発売された。
2月14日のPTAという彼女らのファンクラブの発足記念日にU-streamで生配信が行われ、お祭り気分に花が添えられた感じだ。毎年、ファンクラブ発足記念日=会員期限の延長ということもあり、何らかのライブイベントの発表が行われるような感じもある。もう少しファンクラブ会員でいたほうがお得ですよとでもいうような。

それも楽しみにしていたのだが、今回はPerfumeフェスということで電気グルーブさん、チャットモンチーさんと対バンライブが行われるようだ。そしてアミューズフェスも同時に行われる模様。

いまのアミューズが本気を出してライブを行うと、サザンに星野源、福山雅治、ポルノグラフティ、Perfume、BABYMETAL、ワンオク、ディーンフジオカまですごいメンツがそろってしまう。今を旬なすごいメンツだ。はっきり言って無敵艦隊だ。

そこまではそろわないと思うが、ライナップは非常に楽しみである。

TOKYO GIRL 曲とダンスの感想

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今回の曲の感じとして、一番印象的なのは曲のメリハリ、緩急の付け方だ。
メンバーの話によると、当初提示された曲は、最初からノリの良いものだったが、完成されたものは極度に引き算されたメリハリ感の強いものになっていたという。発売されたバージョンだ。

どういう意図でそうしたのかわからないが、イントロの部分から曲が始まると、何か高層ビルの四隅にある赤いライトがゆっくりと点滅しているように、東京という巨大な街がゆっくりと呼吸しているような印象を受ける。

余談になるが、首都高の湾岸線を東京に向かい、お台場を過ぎて葛西で左に曲がると江戸川沿いを高速が走っていて、そこから都心のほうを見る夜景は、スカイツリーもあるのだが、ビルの赤いライトが点滅していて、それがなんだかナウシカに出てくる怒ったダンゴ虫の大きい奴のように見えたことがある。

余談はそれくらいにして、その前半の引き算されたパートのダンスも、今までのPerfumeのダンスというよりはコンテンポラリーダンスというような感じらしいが、俺にはどういうのがそうであってそうでないのかということは詳しくないのでわからないが、大体の感じは理解できる。

このようなダンスもすぐに対応できるのがPerfumeの凄いところで、彼女らのダンススキルの高さもそうだが、いろいろな種類のダンスの訓練の上に今のMIKIKO先生が振付けるPerfume独特のダンスが成り立っているということが、誰にも安易に理解できると思う。

ダンス系の曲のダンスは、曲のノリを表現するものが圧倒的に多いが、Perfumeのダンスはそういう意図もありながら、パントマイムというべき表現でもあるし、もっと言語的であり、それは指先までをもってして表現されている。

まぁ、この辺のダンスについては、特に新しく言われているものではなくて結構古くから言われてきたもので、それが再確認されたということになる。

最近のPerfumeを美しく見せているもの

最近のPerfumeは特に美しく感じる。
「Flash」あたりから特にそう思っていた。体の線がしなやかで女性らしさのある美しい柔らかい線がとても美しいのだ。
なぜ、そう感じるかといろいろ考えてみたが、脚の綺麗さとか、体の細さは昔から想っていたことで、一般的な話なのだが、今回特に思ったことは、

「二の腕の細さ」

これだ。

彼女らが20歳にも満たないころ、このようなダンスを続けていたら、ダンスをするための筋肉が付いて、筋肉質のダンサー体型になるのではないかと思っていた。力こぶもちょっとできるような筋肉体質だ。海外でいえば全盛期のマドンナみたいな体型だ。

しかし、彼女たちは違っていた。
あくまで細くしなやかだ。いろんなものを我慢したり節制したりしているのだろうけれど、いい状態をキープしていると思う。
TOKYO GIRLの衣装も、二の腕の部分は細く絞っていて、ひじから下はフワッと広がるスタイルで、二の腕の細さをさらに強調しているように感じる。
まるで、それは三日月の曲線のように優雅で神秘的でしなやかなのである(ほめ過ぎかw)

女性に対して二の腕の太さがどうのこうのなんて思ったことは今まで一度もなかったのだが、今回ははじめてそんなこに気が付いてって感じだ。
緩急をつけたダンスというのも筋力がいるダンスなので、筋肉を付けずに体型を保っているということが少し不思議であるが。

「TOKYO GIRL」という上京してきた人たちの象徴

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彼女たちはいわゆる上京組だ。
中学生の時に広島から上京してきた。
この「TOKYO GIRL」は地方から上京してきた人がテーマだ。

このモチーフ、もっと早く曲にしてもよかったのではないかと考えたのだが、歌詞のクオリティがかなり高いので、やっぱり今がよかったんだろうと思う。
それほど歌詞に引き付けられるということだ。

自分も福岡からの上京組だ。
上京した当時は、ロック系の変な格好とかしていた(笑)
今考えれば、それは都会に飲み込まれないように必死に抵抗していたようにも思える。
平凡を嫌い、何か刺激的なことを追い求めて生きていくのがカッコいいと理想としながらも、実際は平凡な毎日の積み重ねに悶々としていたような感じだったと思う。
男なのだけれど、この曲にはとてもシンパシーを感じる。

サビに入る前の歌詞の「めいっぱいに手を伸ばして」というのは、アンテナを広げて最新の情報をつかもうとする何かポジティブな印象も受けるし、都会の波にもまれて、最新の情報を知らないと時代遅れになるという不安と、自分らしさを失っていくような何か寂しい印象も受ける不思議な感じだ。どちらかというと物悲しい雰囲気のほうが大きい気がする。

そこでサビに入るエネルギーを貯める感じで、ダンスもそのような印象になっている。

まとめ

そういうわけで、Perfumeのメンバーにとってこの「TOKYO GIRL」は、彼女たち自身の歌なのである。この歌の主人公は彼女たち自身なのだ。
という意味では、この曲は残る曲になるだろうと思う。

MVもいい出来でお気に入りだ。