音楽フェス

音楽やっている奴らやバンドやっている奴らの目標って、以前は武道館や東京ドームなどの大きな箱だったと思うが、最近では自分ら主催のフェスを開くことになってきたんじゃないだろうかと。
自分の好きなバンド、あるいはリスペクトするバンドと一緒にライブをやるっていうその楽しい空間自体が目標になっているような気がする。

アマチュアバンドをやっていた人なら、あるいは友達のバンドをライブハウスに見に行ったことのある人ならわかると思うけど、アマチュアバンドは基本的に対バン形式で、40分くらいの持ち時間で4バンドくらい一晩に出演したりする。
そこから始めてライブハウスでのワンマンをやれるようになって、大きな箱に活動の拠点を移したりする。そして最終的に武道館クラスの大きな箱でのワンマンコンサートを目指すのだ。

ワンマンを目指していたのにまた対バン形式に逆戻り、みたいな感じにも思えるが、そこには他のバンドの客を取ってやろうとかそんなセコイ考えはないようで、フェス文化が世の中に浸透してしまったことを表すことにもなるが、音楽でお祭りを自分らでやりたいというもっとポジティブなものなんだろう。
まぁ、自分でフェスを開催するにはそれなりの実績が必要だとは思うけど。
大きな会場を目指してがんばってきても、日本でドームまでやっちゃうと後目指すところが無くなるので、今度は企画してライブをするということに面白さを見つけていくのかもしれないなぁ。

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ということで、この前、Perfumeフェスに行ってきた。
対バンはチャットモンチーで、シークレットゲストが渡辺直美(ビヨンセ)だった。
まぁ、曲とかいろいろ書いてもアレなんで自分の思ったことを書いてみたい。



まずはチャットモンチーのステージから。
今現在は二人で活動中なのだが、あまり変化がないような感じというか、何かの不自由を感じないようなステージだった。
二人ともそうなんだけど、特にボーカルは力が抜けていてナチュラルな感じがする。感情を押し付けたような歌い方はせず、淡々と言葉を紡いでいく感じ。
客は、ボーカルから投げられた言葉を自分の中に探す。押し付けられているわけではないのに切々と迫ってくるものがある。

ただ、この声とギターの相性は、ギャップを含めてとてもいいと思うので、メカチャットモンチーとかいうテクノっぽいアプローチはなんだか合わないような気がしたなぁ。
二人だけでもバンドって感じがするのはたいしたもんだと思う。
歪んだギターをかきならしながら歌ったTOKYO GIRLはなかなかでした。

実はチャットモンチーの地元である徳島で開かれた自分のフェスにPerfumeはお呼ばれしていたので、今回はそのお礼というような意味合いもあったんだろうなぁ




渡辺直美さんはシークレットゲストという扱いで、ステージに現れた瞬間ものすごい歓声が上がった。
Perfumeと渡辺直美さんとの関係と言ったら、ちょっと古いが、堂本兄弟に出演した時のことを思い出すファンも多いと思う。
演じきった後に素に戻る感じが、堂本兄弟出演時と全く一緒だった。
ホントにビヨンセじゃなく渡辺直美さんが歌っているような感じでかなり熟練されているし、女性ダンサーやめっちゃキレのあるwith Bじゃないけどダンサーを率いてのステージは見ごたえあった。
彼女のステージはなかなか見る機会がないと思うので貴重な体験になった。

Perfumeのメンバー曰く「東京ガールズコレクションみたいだった」
ちょうど中央の出島に行く道がランウェイのようだったので。




お次はPerfumeだ。

Perfumeは本当に安定した人気を継続して持っていると思う。
一つの完成形のようだ。
いつどこでどれくらいの規模のライブを行ったら、どれくらいの人数が集まって、どれくらいの収益が上がるかということが計算して正確な答えが出るかのようだ。つまり安定しているのである。

こんな安定なんてつまらない、ぶち壊してやる!といいながら改革的なことを行っても、たぶん安定して人気がある状態を保っているのだと思う。
この状態を目指して所属事務所はマネジメントを行っているのかもしれない。

今思えば、GAMEツアーのころは、今のBABYMETALのライブのように男が多かった。9:1の割合で男だったように思う。それが今では半々くらいになってしまった。女性同士で来ている客もいる。同性を味方につけると人気は長続きするだろうと思う。テレビに出るとPerfumeに批判的なツイートよりも、カッコいいだのかわいいだのと言った実況系のツイートがたくさん出てくる。

こういう安定感が退屈に感じる人は、もうすでに、これから売れていくだろうアイドルなどを見つけて応援していることだろう。オタク気質というやつかもしれない。



ライブで一番の醍醐味は、最後の盛り上がりもそうなんだけど、イントロダクションだと思う。
最初の登場の仕方とか、そのような演出だ。
今回も完璧だった。
ホントにカッコよかった。
見れない人はホントに残念だと思う。

こんな感じです。

今回の曲の中で印象に残ったのは、オーラ2のCMでも使われている「宝石の雨」だ。
ちょっと跳ねたビートが気持ちいい。
何回聴いても飽きないような気がする。
ちなみに振り付けは傘をさしたり閉じたりとか、思わず「雨に唄えば」って感じのものでした。

私には見えた、そこに宝石の雨がキラキラと傘にはねて舞っている様子が。

ファンで見れなかった人は残念としか言いようがない。
次回に堪能してください。



ライブは相変わらずのMCと熱量だ。
チャットモンチーが言っていたことなんだけど、Perfumeが出てきたときに、バンド界隈でかなり噂になっていたんだと。打ち込みのダンス系のライブなのにバンドのライブに負けないようなグルーブ感のあるライブをやるんだと。
それは今も健在で、ライブの熱量にうなされた人々が今もライブに感染しにやってくるような感じだろう。

それはフェスという舞台がすごく似合うのだ。

Perfumeとフェスはすごく相性がいいのだ。



みんな知ってるって(笑)

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