アルバイト

プレミアムフライデーとは、要約すれば、月末の金曜日に午後三時くらいで退社して、いつもは時間がなくてできないことをやろうというものらしい。まぁ、いろんな遊びをしたり、映画を見に行ったり、いろいろ楽しんでお金を落としてくれればそれなりに景気がよくなるんじゃないの?って感じだろう。
体力のある大企業から導入されていくようだけど、ほんとにプレミアムなフライデーが必要なのは一番ブラック企業が多いとされるサービス業なんじゃない?

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日本の第三次産業はGDPの中の7割を占めると言われているし、従事する人口も7割くらいだ。(中小企業庁のHPから
乱暴な言い方をすれば、このプレミアムフライデーは7割がたの国民にとってあまり関係のない企画になる。

朝からいろいろとニュースで取り上げていたが、映画を見に行くにも、映画館で働く人がいるから映画を楽しめるのだし、エステにいくにもエステシャンが働いているからそのサービスを受けれるのだ、という当たり前のことがテレビのニュースを見ていると希薄になってくる。
旅行へ行くにも、ホテルは営業していないと宿泊できないし、つまり、第三次産業と言われるサービス業に携わる人々が働いている上にこのプレミアムフライデーは成り立っているのだ。

このサービス業にかかわる人たちがプレミアムフライデーを導入したならば、街は静まり返るだろうし、みんな早く家に帰るしかなくなるが、それもいいかも、と思ってしまう。

サービス業に携わる人は、土日休みなどありえるわけもなく、平日に休んだり、みんなが連休でいろんなところに行って遊んでいるときはいつも働いているというのに馴れっこになっているかもしれない。
昨今のニュースでもいろんな話題に事欠かないくらいだし、労働条件が悪化してきているのかな、とか、いままで表に出てこなかったことが出てきているのかな、とかいろいろ思うところはある。
もともと休みが少なく忙しいときには読んで字のごとく「鬼」のように忙しい業界なので、ブラックだ、なんていう人も多い。

そんなわけで、このプレミアムフライデーを歓迎しているサービス業の従業員はいるのかな?と思うし、たぶんニンマリしているのは経営者のみであろう。
コンビニがフライ物を10円値引きしたというのがニュースになっていたが、なんなんだ、これ。
まぁ、雰囲気を盛り上げるのには一役買っていることだろうが。

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本当に働き過ぎとかそういうことを正して、人生の豊かさを追求するような社会になるっていうのは難しいと思う。
コンビニの夜間営業がなくなっても自分には影響がないと考える人は多いと思うが、夜勤で生計を立てているアルバイトの人もいる。

最近のニュースで、味の素社が勤務時間を減らして社員の給料を一万円ずつ上げた、というのがあった。なんで勤務時間が減ったのに給料を上げたのかと不思議に思っていたのだが、社員の残業代が減ることへの不安に対処するためなんだという。社員は残業代込みで生計を立てているから、定時で上がって残業代が出ないと生活が苦しくなるってことはよくわかる。会社のほうはほとんど影響が出ないのかもしれない。逆に生産性は上がるのだろう。

労働型派遣の人でも、昼と夜働いている人がたまにいる。フル稼働しているわけではないが、全くいつ寝ているのかわからないくらいだ。
そうしなければならない理由があるのだろう。

なんだかね、みんな一生懸命やっていると思う。



たぶん自分のところにもプレミアムフライデーはやってこないだろう。

「今日はプレミアム・フライデーですね~?」
「は?」

たぶんこんな感じだ(笑)

せめておいしいフライでも食べましょうかね~。