揚げ物

プレミアムフライデーは何となく終わりましたが、私の周りではいつもと同じような、何も変わらない状態で、やっぱりそうだよなぁという印象でしたが、皆さんの周りではどうだったのでしょうか?
プレミアムフライデーを行った企業は、全体の5%にも満たないとかニュースでは言ってましたね。
まだまだ、最初だからってことなんですけど、もう少し何か対策を考えないと意味のないものになってしまいそうです。

でもこれ、あまりの実感のない一般庶民からしたら、

「何のこと?」
「それ何?」

って感じでしょうから、おもしろくないわけですよ。

この制度があまりにも自分の生活とかけ離れているので、この政策のレジスタンスというか抵抗として、庶民はみんなでおいしくフライ料理を食べるという本当の意味での「フライデー」にしたら面白いと思うんだけどなぁ。

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庶民はこの制度を誤解してしまった、曲解して理解してフライを食べるという日になって広まってしまった、みたいな感じで。
そっちの方が、バレンタインデーとか恵方巻きとかを商売に結びつけてきた日本人という意味では、非常にマッチしているというか日本人らしいと思う。
カッコよく言えば、
「政府のプレミアムフライデーに対する一般庶民からの回答」
みたいな感じでしょうか。昔ロック関係のキャッチコピーでこういうのありましたよね。



だいたい、こういうのはあまりうまくいったためしがないと思う。
「水曜日はノー残業デー」ということで、週の中日の水曜日に残業をしないという運動も、周りを見てもなんだか形骸化しているし、本当にうまくいっているのかと思う。アベノミクスで物価を上げるから給料も上げろとかこれははっきり言って無理だと思っている。まぁ、自分の周りを見て、ですけどね。
このようになかなかうまくいかない政府主導の働きかけなのですが、これにはクールジャパンを世界に発信する、みたいな文化面でも言えると思う。
結局、お金の臭いを嗅ぎつけた輩が集まってくる印象で、その費用だけの効果は得られていないように思う。後、新しいポストも生まれるので、そのようなものを狙っている政治家もいるだろうし。
結局、政府と庶民の感覚の差はなかなか埋まらないし、その差を埋めるべき人選も行われていないように思うんだよなぁ。

残業する会社

そういえば、ネットメディアとテレビメディアの差が最近では改めて語られることが多くなったと思う。
松本人志さんも言っていたように、その差がテレビが嫌われるというか、みんながテレビを見なくなった理由の一つでもあるというような言い方をしていたなと。
テレビはスポンサーに嫌われることは絶対に言わないし、タブーもたくさんあり、タレント事務所の力加減で発言内容も変わってくるし全く取り上げることはないしで、がんじがらめの世界なのでほんとうに大変だと思う。
その点、ネットでは自由に誰でも発言できるが、それは諸刃の剣で、嘘も平気で言ってくるようなことがある。というか、自分の所属するところや利益を導いてこれるように嘘の発言をすることがあるということだ。でも中には本当に素晴らしいものもあり、真実が隠されていたりして玉石混交っていった状態なのだと。
そういう点を加味しても、ツイッターなどで発言される庶民の本音の部分とメディアのコメンテーターとの意見の隔たりなどはかなり離反していると思う。

こういう隔たりは格差社会の中の一端なのかなと。

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だから、このプレミアムフライデーは割と人生がうまくいっている層をさらに豊かにするような政策なので、格差社会を助長するような働きにしかならないと思う。
もし、これからこのような政策を導入するなら、一般庶民が得をするような政策にしていかないと意味がないように思う。
だって大多数が一般庶民で、世の中に意見を発するのがネットメディアを経由するしかないような人たちなんだから。

コンビニがプレミアムフライデーを祝して揚げ物を何十円か値引きしたのをみて最初は笑っていたが、よく考えてみると実はこれは「アリ」なんじゃないかと思えてきたのでした。
これが広まればいいなぁ。