perfumeとbabymetal

今、快進撃を続けるBABYMETAL。
アメリカツアーの会場もSOLDOUTした会場も少なくない。ほんとにすごい。毎日新しい情報が更新されていくような、トピックスが生まれてくるようなそんな感じさえ受ける。
一方、同じ事務所の先輩にあたるPerfume。
といっても10歳くらい上になるのか。同じ三人組だし同じコレオグラファーMIKIKO先生、となんだかこの二つのグループは似ている。
最初に海外への扉を開いたのはPerfumeだ。アミューズという事務所にアイドルを海外に輸出して稼ぐという選択肢を与えたのはPerfumeであると言っていいだろう。その海外戦略にうまく乗ったのがBABYMETALなのだ。

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ファン層も面白いことに若い人だけでなくいい大人と言っちゃあ失礼なんだけど、そんな人もいるし私もその一人になるんだろう。
実際にPerfumeのファンでBABYMETALについていろいろと言っている人は私のほかにもたくさんいる。ツイッターにPerfumeのイラストを投稿していた人も、いつのまにかBABYMETALのイラストを投稿したりしている。
Perfumeファンがハマりやすい何かをBABYMETALは持っているんだろう。

三人組、ダンスユニット、同じ事務所、同じ振付師、海外へと活動を広げるアイドル、というふうに共通点は多いのだけれども、決定的な違いがやっぱりそこにはある。それは、そのグループが指向する音楽の母体と言われるべきものだ。

Perfumeのほうはテクノという音楽ジャンルであり、最近ではそれはダンス音楽と結びついてEDMエレクトロダンスミュージックと言われている。
Perfumeがブレイクした当時、YMOやクラフトワークといったかつてのテクノミュージックを聴いていた世代が注目したのを思い出す。かつてのテクノミュージックというのはどちらかというとサブカルチャー的なもので王道ではなかったように思う。

EDMは現在では音楽の主流となってきているが、その音楽自体、昔のような影響力は今はないと感じる。ジョンレノンが言った言葉が世界的なニュースになったりとかした時代の音楽と比べたら、今は情報過多なせいだろうか、音楽で人生踏み外すような体験はなかなかできないのではなかろうか。かつては音楽の歌詞を信じて耳をふさいで一直線に走ったりするような人生も普通にあったように思う。

一方、BABYMETALのほうはHEAVYMETALという音楽ジャンルであり、ヘビーメタルやハードロックというSUちゃんの言う強い音楽というのは、かつてはヒットチャートをにぎわした音楽なのである。かつての王道にあった音楽なのである。ヘビーメタルというのは音楽を演奏するテクニック的にも究極を目指していた感もあるため、ミュージシャンはこのあたりの音楽に詳しかったりする。
この辺がBABYMETALの強みなのである。
かつての音楽が強い影響力を持っていた時代のマジョリティーであった王道音楽ファンを呼び起こしたのである。

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だからPerfumeは最先端テクノロジーを使った演出というどちらかというと奇抜なものがすごく似合っていると思うし、Perfumeのかっこよさはサブカル的な成分が多いような気がする。それが、三人の容姿と性格といった王道のアイドル風味とのマッチングの面白さもある。

一方、BABYMETALのほうは王道の音楽、アイドル界のエリート育ち、といった一流どころを合わせてできているんだけど、できたものがいい意味で「なんじゃこりゃ!?」的な感じがオリジナリティを感じさせ、それがウケているのだろう。

比べてはいけないが、もし、両ユニットとも同じような成功を収めたとしたら、最後にはその音楽の母体となる裾野の広さ的なものが成功の大きさを決めていくのかもしれないなとも思う。
両陣営とも同じ事務所なのでお互いに影響を与えながら活動していくのだろう。
両チームの活動がこれからも楽しみでならない。