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宇多田ヒカルさんの新譜「Fantome」が売り上げ好調のようで、アジアをはじめヨーロッパや全米でもitunesのチャートでは上位に食い込むなど今までにない動きを見せているようだ。これには本人も「はひ?」って感じで驚いておられる様子。レコード会社としても特別なプロモーションをやっていないようだし、日本のアイドルにありがちな特典商法でももちろんない。

これは本当にすごいことで尊敬に値することなのだが、これを逆手に取った商法が新しく現れるかもしれないと思ったのでそれを書いてみようと思う。

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宇多田さんの新譜の「花束を君に」という曲はCMか何かで最初一節を聞いただけなのだが、何か力の抜けた感じが今の歌謡界というか日本の音楽界にはすごく新鮮に映ったし、こういう境地に達した宇多田さんの歌を聴けるにはすごく興味深いものだ。アーティストとしての魂の変遷とでもいうべきなのだろうか、10代でデビューしてから休養し、そして今回の新譜だからそれなりの人生経験を積んできたものが良い意味で出ているのだと思う。そういう作品に触れることができるのは実はすごく幸せなのだと思う。

これはアートディレクションも素晴らしい。
いきなりこういう曲でデビューしてもあまりインパクトはなく聞き流されてしまいがちだが、今までの歴史があってこの曲ということでの評価は高いのではないかと思う。ただ、こういう曲でデビューして鳴かず飛ばずでも、後に評価されるというパターンだと思うが。

この曲には私はすごく母性を感じてしまうのだがどうだろうか?
オタクさんの嗜好が「萌え」から「バブみ」に変化してきたという。「萌え」というのは、かわいいとかかわいくてゾクゾクするような感じを表す言葉だと思うが、「バブみ」とは年下の女の子が醸し出す母性、みたいなものらしい。今は女性に母性を求める時代になってきたのだろうか。しかも年上の女性ではなくて年下の女性にである。こういう時代の変化にもこの曲はフィットしていると思う。ちなみに「バブみ」とはサザエさんのイクラちゃんの「バブー」とみ「み」は味とかの「味」である。




この新譜は、itunesのチャートで全米6位だとか3位とかまで行ったらしいしほかの国でも軒並み好成績だったらしい。
itunesに限らずネット界では瞬間最大風速的な現象が多く、それに乗ったものが成功するが、すぐに忘れられてしまうような事案が数えきれないくらいある。スキャンダルは一気に広まってすぐに忘れられるし、新しいお笑いの人はyoutube等でさんざんネタを見られた挙句に、その個人にトークの魅力がなければすぐに飽きられてしまう。itunesのチャートも昨日上位にいたと思ったらすぐにいなくなることもあるし、これも最大瞬間風速的なものだと思う。

これをどうにか操れないかと考える人もいるだろう。
itunesで上位とかになればいい宣伝文句になるからである。売れてる売れてる詐欺(詐欺ではないか)みたいなものだ。
ランキングとは相対的なものなので、ライバルが少ないときに発売したりダウンロード開始したりすれば上位に来るのは当たり前のことで、オリコンチャートで勝負したいときにもこのような戦略をとっているところも多いだろう。
itunesのチャートはどのくらいリアルタイムで集計に反映させているのか調べてもわからなかったのだが、もしかしたら早朝などの時間帯はダウンロードする人が少ないと思うので、この時間だけの集計なら全国のファンが一気にダウンロードすれば上位に食い込む可能性も少なくないと思う。リアルタイムの集計ならばであるが。
シングル一曲ならCDを買うより安く済むので、経済的負担はCDを複数枚買っていた時よりも少ないだろう。まぁ、特典もない代わりにCDの処分に困ったりしないのだけれども。

その証拠をWEB魚拓などで保存していればそれを宣伝活動に活用することができると思う。

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これらは成功したとしても宣伝文句になるだけで、実際には人気も何もないのでむなしいものだ。
でもメディアと組んで売れてる売れてる」と煽れば世間の興味を引くことができるだろう。あとはそのアイドル(アーティスト)の魅力の勝負になる。

私の稚拙な考えなので突っ込みどころが多く申し訳ないのだが(笑)

宇多田さんの今回のヒットには、世界からのJ-popへの興味が増していることを意味しているんじゃないかと思う。PerfumeやBABYMETALの世界進出によって日本の音楽に興味を持ってくれた人が増えたところに今回のクオリティの高い宇多田さんの新譜である。

このようなタイミングの良さも好調な原因の一つなんじゃないだろうか。



記事を書いているうちにいろいろと書きたいことが増えていってまとまりのない感じになってしまって恥ずかしい。

でも、テーマは母性のような気がするなぁ。