たまプラーザテラス

DaisyXDaisy、デイジーデイジーことMiKAさんという歌手に興味を持ったのは、カラオケバトルというテレ東の番組に出演したのを見た時からだった。
歌がとにかくうまい。
子供のころから演歌を歌っていたらしく、コブシを効かせた歌い方ができる。
そのコブシを効かせた歌い方っていうのが、なんとなく和のテイストを醸し出しているため、選曲次第ではその曲のポテンシャル以上のものを引き出したりする。
このような感想を持ったのだ。
番組の中では大塚愛の金魚花火という曲がまさにそうだった。


カラオケバトルという番組としても、MiKAさんの永遠の10歳というキャラ設定(いや、設定ではない?)やこのコブシを効かせた歌い方を生かした起用の仕方をしているようで、特に歌い方に関してはたぶん、そのような歌い方をしてほしいというようなお願いはしていると思われる。MiKAさん自身はとくにコブシを効かせなくても普通にうまく歌えるのである。
あの番組は、常連出演者のキャラを立てることで面白おかしく演出している部分があるので、というか、テレビでは当たり前のことだろう。
また、ビブラートを効かせた歌い方をすれば、機械の採点だと、その分加点されるので有利だと思われがちだが、バトルでは素点で競っていたと思うが。

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あと、歌っているときの表情がいい。
声を出すために眉間にしわを寄せて、みたいなことはなく、ホヤッと笑顔を見せたりする。
恥ずかしながらそんな笑顔にかなり弱いのだ。
また、アイドルという年齢よりもちょっといっちゃってる感じなのもいい。


カラオケバトル公式の動画で、松田聖子さんの「あなたに逢いたくて」を歌ったものがあるが、大サビの最後の「二人愛し合ったこと~~」っていう最後の音を伸ばしてビブラートがかかるのだが、このビブラートがホント華やかで好きなのだ。こういうのはめったに聴けるものではない。何回もリピートして聴いている。

曲間にちょこんとお辞儀するのもかわいい。

こういうのを聴いているうちに、いつしか生でこの歌声を聴いてみたいと思うようになっていた矢先の出来事だったのだ。
ツイッターなんかを見てみたら、なんと今日、たまプラーザのいうなれば駅ビルのイベント広場で、ちょっとした販促会みたいなものが開かれるというではありませんか!
これはもう運命だと、「行け!」と俺の中の、例えば「リトル・俺」が囁くわけでして、猛暑の中ではあったが出かけてきたわけなのです。

デイジーデイジー

会場は、最初の写真にもあるように、ショッピングモールの中庭みたいなところで、ステージの後ろには緑の人工芝が貼ってあり、MiKAさんが歌っている最中でも後ろで子供たちが逆立ちをしたりして遊んでいるというかなり自由な感じだった。さすが永遠の10歳だけあって引き寄せてしまうのだろう。



ステージは14時半からと17時半からの二回だったのだが、俺は当たり前のように二回見てしまった。あぁ、なんか恥ずかしい。
まぁ、二回目は違う曲を歌ってくれるかもしれないと思ったのだが、そんなことはなかった。でもかなりよかった。
そう、思った通りというか、やっぱりよかったのだ。


ちょっと音響がアレで歌が聴きとりにくかったりもしたし(インストアライブの限界・しかも野外)、たった3曲のライブだったのだが、来てよかったと思えるものだった。
2曲はニューマキシシングル「はじまりはボクのなかに」から、残りの1曲は彼女のルーツともいうべき演歌の名曲「天城越え」を歌った。
「天城越え」は半端なかった。本家とニュアンスは少し違うかもしれないが、MiKAさんのものも凄みを感じたし、背中に電気が走ったような鳥肌が立った。
たぶんこれ、カラオケバトルで歌うんじゃないだろうか?思ったがどうだろう?

客は2回とも20~30人くらいいたような気がする。夕方のほうが日が陰って見やすかったのもあるし、若干多かったか。
常連と思わしき人たちもいたし、サイリュームをくるくる回す武器を持っている人もいた。
曲間にペットボトルに入った謎のドリンクをストローで飲むと、会場から「かわいいー!」と掛け声が。これがなんか儀式化して、飲むたびに掛け声がかかって笑ってしまった。
MCも普通にしゃべれるようだし、なかなか楽しい。


できればもっと大きな会場で音響もしっかりしたところで聴きたいと思ったりもしたが、アコースティックな編成でライブのやっているようなので、こちらのほうも魅力的だ。
これから彼女はどうなっていくのだろう?なんて考えてみたが、自分の好きなことをやれていて、それを支えてくれるファンがいて、というのは素晴らしいことだと思う。
その位置までたどり着くのは並大抵のことではないはずだ。

俺はと言えば、彼女があの笑顔で歌い続ける限り、彼女のファンであり続けるだろうと思う。

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