老後の不動産

ずっと前には多摩ニュータウンが、そして今日のニュースで言われてたのが、ジブリの「耳をすませば」というアニメで有名になった聖蹟桜ヶ丘が、若い人が少なくなって空き家が増えているということがネットニュースになっていた。

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これらは高度成長期にベッドタウンとして郊外へ宅地が拡大していった過程にできた住宅街なのだが、そのときは一番最先端で流行だった郊外の一戸建てが、今や住む人が歳を取り若い世代と一緒に住むには家が手狭だという理由でその地域に若い人が住み着くことはなく、だんだんと老人だけの地域になってしまいには空き家が増えてしまったということなのだろう。このような団地や住宅地は完成後に一斉に人が入居してくるし、家が欲しいと思うそして家が必要になってくるだろう同じ世代で構成されるため、入居者が若いうちは何となく楽しいがみんな一斉に歳を取るので、このような問題が起きるべくして起こっているのだ。

しかしこれは仕方のないことなのだと思う。
不動産の価値も下がっているようだが、不動産の価値とはその地価ではなくて買った人がどれだけその土地を利用できているかということに尽きるだろう。安くても高くても、価格が変動しても、その土地にずっと住んでいるならばそれはあまり関係ないことなのではないかと思う。高齢になってからは特にその傾向があるのではないかと思うがどうだろう?何の不動産も持ってない私が言うのもアレなんだけれども(笑)

今日は、とある70代後半の女性と話す機会があった。彼女が今住んでいるマンションの話になったのだが、某駅前のマンションに住んでいて、その価値が買った時よりも上がったなどと話してくれたのだけれども、特にそれがうれしいとかそういうことではなかったようだ。
某SMAPの母もそのマンションに住んでいるらしかった。そのメンバーも不動産をいろいろと持っているらしい。彼らは稼ぐだろうからそれくらいは当たり前のことだろう。
その彼女が言うには、不動産は老後になると負担になるらしく自分が住む場所さえあればいい、というようなことを言っていた。40~50代ならまだ活用できるかもしれないが、メンテナンスや固定資産税やいろいろなことを考えるととても面倒に感じられるとのことだった。

これは贅沢な悩みなどではなくホントにそうなのだろうと思う。若くて頭の体力があるうちにある程度処分したり行き先をしっかりと決めておかないと、残されたものは大変な思いをするし、老後にどちらかが一人になった時にいろいろと処分等を考えるのは体力的に無理なのかもしれない。
そういう意味では彼女はよい老後を送れているのではないかと思った。

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一軒家が空き家になっているのは実感として感じているので、聖跡桜ヶ丘の記事は興味深く読ませてもらった。しかもその空家はいろいろと修繕が必要なものが多いのが特徴だったりする。これから人口が減る時代がやってくるが、不動産価格や地価は下がるのだろうか?
そして、タワーマンションも住む人が高齢化した時にはどうなっているんだろうか?大規模改修工事に膨大な費用が掛かると聞いているので、そもそもメンテナンスは大丈夫なのだろうか?などといろいろ考えを巡らせている。

そういえば聖蹟桜ヶ丘って「耳をすませば」だけではなくて、少年マガジンのサッカー漫画「DAYS」の聖地なんじゃないのだろうか?チーム名が聖跡ですよね???