派遣監督

今日も派遣さんと一緒に働きました。
気のいいおじさんでだれからも愛される感じ。いろいろと苦労を感じさせます。
元気があれば何でもできるんじゃなくて、年齢を感じさせないので一緒にいても疲れません。ということはずっと仕事に呼んでもらえます。六本木出身のキャバクラ嬢の指名の取り方とは違うでしょうが、派遣さんもこうありたいね、というよい見本のような人です。

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そのおじさんといろいろと休憩の時に話したのですが、いろいろな建築の業者は、本体+応援で成り立っているというんです。本体とはわかりやすく言えばその会社の正社員みたいなもので、応援とは別会社からの応援であり派遣社員や契約社員のことです。
景気がいいころは、どの会社も多くの人材を抱えていたのですが、こうも不景気といいますか単価が下がってくると、忙しいときはいいのですが暇になってくると会社で抱えている人員を遊ばせているわけにはいかないのだけれども仕事がない状態なので、ロスが出てしまう。とても抱えきれないのです。
だから、少人数で会社を構成させて、忙しいときには派遣さんなどの応援でまかなっていくというのが今のやり方です。今の会社の在り方です。
このような会社でなければ現代の荒波を渡ってはいけない感じです。
もし大人数の会社があれば、それは大変優秀な会社なんでしょう。

私のところも実はこういうやり方をとっています。これは仕方ないんです。
ちなみに今は派遣さんが言うには、年度末の仕事もひと段落して暇な状態なんだとか。派遣さんが暇になっちゃったら業界は暇なはずです。
景気の動向に一番敏感な位置にいると思います。

職人はこんな状態なんだけど、監督はどうなのかというと、これがまた派遣社員や契約社員が多く、その施工主体の建築会社の社員は少ないと言ってました。
主要なポストは本社の社員が取り仕切りますが、いわゆる実行部隊と言いますか、悪く言えば下っ端の社員は派遣社員が多い。特に会社更生法の適用を受けた会社はそれが顕著だと言ってましたね。

これを聞いてびっくりでした。
のちのちは派遣社員のみで工事が行われることもあるんじゃないかと。
なんだか責任の所在が曖昧になってきますね。

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派遣会社や派遣さんが悪いわけではないですが、なんだかこの関係にロスが多いように思います。
もっと労働力が流動化すればいいんでしょうけど。それこそ正社員という言葉がなくなるくらいに。
ロスが多いと感じるのは私が労働者という身分なんだからでしょうね。