BABYMETAL

ワールドプレミアって一体なんなの?って感じなのだが、つまりは、
「円盤が発売される前にみんなで集まって一緒に見ようじゃん?」
みたいなイベントだ。

23日にウェンブリーアリーナでのライブDVDが発売されるので前日の22日、全国の映画館でライブビューイングのような感じで行われたのだった。
「なんで?DVDやBDが発売されるんだったらわざわざお金を払ってまで映画館で見なくてもいいんじゃないの?」
「なんだかんだ手数料とか含めて3500円くらい払ってるじゃん?」
いやいや全くその通りだと思う(笑)

何で参加したのかというと大きな画面でいい音で鑑賞したいということももちろんあるが、9月20日のドーム公演後にBABYMETALに関する情報がオフィシャルからまったく出なくなって、次のライブの予定という楽しみも与えられない下僕どもは、もうなんか飢え切っているわけですよ(笑)
そこにちょろっと差し出されたエサにパクッと食いついた感がアリアリなわけで、気分としては、
「なんも予定ないしとりあえず行っとくかなぁー」
って感じだったんじゃないかなと。

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よくよく考えるとオレは多分さくら学院のメンバーであった彼女たちを武道館で見ている。確か年末のAAA(Act Against AIDS)というアミューズ主催のチャリティーに出演するPerfumeを見に行ったときに、ちょろっと舞台に出て紹介されたのだった。
多分結成した当時のことなんじゃないだろうか。
その時は正直全く興味がわかなかったのだが、まさかこんな才能が隠れていたなんて夢にも思わなかった。
「だから何だ?」
と言われても困るが、いろいろとちゃんと見ておかないと後で後悔するよという自分への戒めだ、ということだ(笑)



客層はやはり男が多い。全体の8割は男である。
中には初老の夫婦、本当にその辺のデパートで買い物しているような夫婦の方もいらっしゃって、どういう関係なのかなとかどこに刺さったのとか、いろいろインタビューしたい衝動に駆られる。

この前、2chのまとめサイトにBABYMETALとPerfumeの客層が似ているという話があったが、客層は似ているもののBABYMETALのほうが圧倒的に男が多い。Perfumeもブレイク当時は9割が男なんじゃないかと思っていたが、その時に雰囲気が似ているかもしれない。
いや、BABYMETALの客層のほうがもっと年齢が高いような気がする。Perfumeの客層にはドルオタと呼ばれる人たちがもっと多かったようにも思うし。
だから、似ているようで少し違っていると思う。

この後、もっと女性ファンが多くなっていくのだろうか?女性ファンにアピールしていくのだろうか?
METALという音楽の特性上、意外とこのまま変わらないのかもしれない。
でもそれは言い換えればまだまだのびしろはあるってことだ。



映画館のちょうど真ん中のちょい前くらいの抜群にいい席で鑑賞できたのはラッキーだった。音もライブビューイングのときよりも良くなっている。楽器の音も聞き取りやすい。
今回はライブの中継ではなかったので、みんな着席して映像を堪能しているように見えた。それでも曲が終わると拍手したり、ペンライトを持っている人もいたり、一緒に歌を歌ったりしている人もいて、それなりに自由に楽しんでいるように思えた。それがほかの人を邪魔することなく、いい鑑賞会だったんじゃないかと思う。
みんな大人だしな(笑)

映像で印象的だったのはやっぱり「ヤバッ!」のテンションの高さだろう。息をもつかせないようなダンスの応酬は見ていると窒息してしまいそうになるくらい緻密だ。最後のリフレインあたりのゆいちゃんの頭をガンガン打ちつけるようなダンスは圧巻だ。
そういえば、4の歌のときだっけかな、センターステージにモアちゃんと出て行ってパフォーマンスしているときに最前列にトマトのかぶり物をしているニヤニヤしたひげ面のおっさんが映るんだが、あれを見て笑わずにいられるのはある意味すごい(笑)もしかして笑っていたのかもしれないが。
いやいや世界は広いと思ったし、なんだか正確にゆいちゃんの情報が伝わっているなと感心してしまった。
しかも日本人のツボにうまいこと入るような出で立ち(かぶりもの)をしてびっくりですわ(笑)

一つ残念だったと思うことがあるが、それは俺の単なる願望かも知れないが、スーちゃんの歌う横顔があまりなかったことだ。
スーちゃんほどマイクが似合う女性はあまりお目に掛かれない。マイクパフォーマンスがきれいなのだ。
その美しさが一番出ているのが歌っている横顔だと思っている。
東京ドームの時には、中央の大きなビジョンにその歌う横顔が大写しに何回もされていたので、ドームの円盤が早く発売されることを願っていたりするのだが、全くいつになることやら。
歌っている横顔だけでなくて、マイクを持つこと自体がすごく似合っている。マイクに愛されていると感じるほどに、だ。
彼女ほどマントが似合う女の子はいないとかほかにもいろいろ言われているが、ホントいい意味で面白いなと思う。

ライブでもオッサンどもから、いや、会場から、
「かわいい!」
という声援は全くと言っていいほどない。
代わりに、
「ヒューヒュー」だの「フー」だの(擬音を文字に表現するとこんなにダサくなるのか)
というカッコいいと感じた時に人が発する音が発せられるのだ(なんだこの表現は(笑))




このウェンブリーで始まった今年のツアーだったのだが、最終の東京ドームのライブの充実ぶりに比べると高いレベルでやや劣る気がするのは錯覚ではないだろう。
ヨーロッパとアメリカといういわゆる本場でもまれた経験値は確実に彼女たちのステージをレベルを上げていっていると思える。
スポンジが水を吸収するように、よくわからない言葉では言えないものを吸収していっているのではないか。
それが何かを確かめるために早く東京ドームのライブが見たいと思った。



ウェンブリーの映像を見たばっかりなのに(笑)

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