BABYMETAL

よいライブを見た後はなんだか無性に歩きたくなる。いつも夜の街だ。
それはライブの中の世界と現実の世界の段差を埋めるような行為だと思う。昨日もなんだかんだで歩いてしまって飯田橋の駅にたどり着いた。東京ならば歩いているとどこかの駅にたどり着く。たどり着けばなんとか家まで帰ることができる。

ボトボトと滴る雨が心地よい感じだ。ライブの内容がよかったからだろう。
ライブの日に雨が多いグループだと聞いていたが、この集大成ともいえる東京ドームの日に台風を連れてくるとは恐れ入る。そういえばPerfumeも発表会などがある日には必ず雨が降ったと言っていた。
何かあるのだろう。

Beatlesが来日した当時、台風で飛行機が遅れて深夜に到着したということを聞いている。そういえば明日はEIGHT DAYS A WEEKが公開されるんだっけか?何という巡り合わせなんだろう。世界的なアイドルが誕生したということなんだろうか?それを継承するということなんだろうか?

おっと、これはこじつけ過ぎたか(笑)

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昨日の東京ドームの余韻が心地いい。夜になるとなんとなく思い出す。
ひとまず誰が見ても成功と言えるプロジェクトになったと思う。マスコミも手のひらを返したように報道しだしたことだし。
象徴はあの舞台の最上階で歌うスーちゃんの姿だろう。あの姿を見てほかのアイドルの子たちは何を思ったのだろうか、ちょっと気になった。

℃-uteが解散するのも日本人でもまだまだ高いところを目指せると知ったからなのではないだろうか?年齢的にまだ間に合うと。モー娘。の鞘師さんが脱退して渡米したのも、もっと他に目指すべき世界があると知ったからだと思う。そういう人がたくさん出てくるならば世界はもっと面白くなりそうだ。他のアイドルにとって、もしあの姿がそのきっかけになったのならそれはそれは素晴らしいことだと思うしそれくらいのインパクトがある体験になっただろう。

日本のアイドル文化が悪いわけじゃなく、アイドルの歌だと軽視してきたことが日本の歌謡界の失敗だったのかもしれない。アイドルだからとかわいい歌でないといけないとか。逆に激しい音楽でパフォーマンスすることによって浮かび上がってくるかわいさ、みたいなものはかなり高等なものなんだろう。そこまで来てやっと世界が振り向いてくれた、みたいなところはあるのかなと。

BABYMETALの場合、世界が認めたからすごいと人気が出たわけではないしそれを売りにしていたわけではない。道なき道を進む者にとって、そんな前世紀のマーケティングなんて恥ずかしくてできないだろう。そういう状態になってしまったから周りがとやかく言っているだけのような気がする。
ただ、世界が認めたパフォーマンスってやつを見てみたいと思った人はいると思う。でも、それだけでは東京ドームは満席にはならないが。

だからといっていにしえのアイドルの方法論が好きな人たちも一定数いるだろうし、AKBの秋元氏が作る世界観が好きな人たちもいるだろう。これらはなくならないが、もっと多様化してくるのかもしれないなと。そうでなくても今は地下でウヨウヨしているのがいて探検してみると面白そうなんだけど。
そのような地下アイドルと呼ばれる人たちはあの姿を見て何を思ったのだろうか。

下手すれば重音部でさえ単なる地下アイドルの状態で終わる可能性もあったかもしれないし。

そう考えると、なんかいろいろ元気が湧いてくるんじゃないかと思う。

イメージとしては、行きつけのチェーン店ではなくておばちゃんが一人で経営しているような定食屋で、アイドルグループの練習が終わった後みんなでご飯を食べているときになんとなくお店のテレビを見ていたら、BABYMETALの東京ドーム公演のニュースが突然流れてきて、みんなお箸を持つ手を止めてそのテレビを見入っているような感じですかね。

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話は変わるが、ドーム公演がワイドショーのエンタメコーナーやスポーツ新聞で今まででは信じられないくらい報道されたが、マスコミがBABYMETALの情報に価値があると気付くのはあまり良いことではないなと。まだ高校生なので追い回すのはやめてほしいが。ゴシップでマスコミは自分のフィールドに引きずり込もうとする。自分の位置まで引き下げようとする。
そういうのはホント困る。
戦略としてゴシップなんて利用する必要もないし。



道なき道を行く志を持った者にとって、ゴシップで注目を浴びようとする行為は超ダサいのだ。