銀キツネ

運よく銀キツネ祭りに参加できたので少しレポートしておきたい。

チケットを見た時、我が目を疑った。
なんと100番台だったのだ。
これなら前のほうに楽に行けるので、こんな機会はもうないだろうと、着替え持参で前のほうの圧縮に耐えようと決意したのだった。

それにしても、BABYMETALとのチケットの相性はいいようだ。
たぶん、一枚しか応募しないからだろう。
会場には明らかに一人で来ているだろう人がたくさんいる。
もし、一人で行くのが恥ずかしいなどと思っている人がいたら、考え方を変えたほうがいい。
会場にはボッチだらけなのだから。
初めて見た東京ドームの光景なのだが、アリーナに座る人々はみんな黒いオフィシャルのTシャツを着て、FOXGODに飼いならされた羊のようにおとなしく座っていたのだが、なんでおとなしく座っていたのかという理由がやっとわかった。
みんなひとりで来ているのだ。
しかも年齢層が高い。

赤キツネ祭りを見て「女の子たくさんいるじゃん」とか金キツネ祭りを見て「若い奴たくさんいるじゃん、オッサンばっかりだと思ってたけど違うじゃん」などと思い、考えを改めていたんだけど、やっぱりどう考えてもオッサンが多いです。

今回も総白髪の男性もいらっしゃったし、そんな人もしっかりベビTを着ていた。しかも一人で会場に向かっていらっしゃる。
このような方を再びライブハウスに呼び込んだ功績はホントに大きいと思う。
おそるべし、だ。
だから、もし、「もうライブハウスなんて行っている歳じゃないしなー」なんて昔ワルをしてたぜ的なオッサンぶっている人がいるなら悔い改めてほしい。
というか、興味を持ったらぜひ足を運んでほしいと思う。

みんなオッサンばっかですよ(笑)

<スポンサーリンク>

というわけで、前から5列目くらいに陣取れたわけなのだが、このあたりは一番圧縮がきついところだ。
前から3列目くらいまでは全く動かないが、このあたりは横揺れがひどい時がある。
それなのに、結構な年齢の方もいらっしゃるときたもんだ。
私の視界にはいるだけでもBOHさんリスペクトなのかそうでないのかわからないが、そのような頭の方が3人いらっしゃる。

ただ、ライブが始まってしまえば、何もかもがどうでもよくなる、というか周りは関係なくなる。
今回は一時間弱のライブをMCなしで突っ走る感じだから、何とか体力も持つのだろう。
後半の圧縮は少しパワーダウン気味だった。
はっきりいってPerfumeの初期のほうが圧縮はきつかった。それは観客の年齢的なものもあるかもしれないなと。
あの状態で2.5時間のライブをやってたんだからなぁ。

ステージ上の彼女たちの運動量はエアロビやっているのかと思うくらいのものだ。たぶんライブが終われば何キロか減ってるんじゃないだろうか?
近くで見るとちゃんとスターである証のキラキラ感があって、波に乗っている感がよくわかる。
YUI-METALは普段は無表情にステージをこなしているが、ちょっとした瞬間に「ホヤッ」と笑顔になる。その時のギャップが印象的だ。
観客はその瞬間、オーブンの中のチーズのようにとろけてしまうのだろう。
MOA-METALはいいタイミングで会場に笑顔を振りまいていく。目が合ったという人がライブ後にはわんさかといることだろう。えくぼも印象的だ。2、3曲やって体が温まってくると頬に赤みがさすのがかわいいと思う。
SU-METALは顔がホントに小っちゃかった。いやはや彼女はカッコいい。外国人がクイーンだと崇めるのもよくわかる。実物を見ていい意味で印象が違ったのはSUちゃんが一番だった。矯正したという歯列もはっきりと確認でき、きれいになっていた。ボーカリストなのに思い切ったなとかなり気になっていたのだ。

今回は前に位置取り過ぎて音のバランスがあまり良くなかった。というか、人の間から聴くような感じだったのでそれは仕方のないことだろう。ライブにはいろいろな楽しみ方がある。
ただ、ギターをもうちょっと聞デカい音で聞きたかったなぁ。



ライブ中にふと思ったことなんだけど、彼女たちのステージに対するモチベーションはどこから来るのだろう、ということを少し考えてしまった。
5大キツネ祭りとしてかなりセットリストを替えてきているようだが、海外でも同じようなセットで何回も同じようなライブをやってるわけで、それに少し飽きたりはないのだろうかとか、そんなことだ。
若気の至りで「やってらんねぇ」ってことにもならずにベストのパフォーマンスを見せる彼女たちは、やっぱりプロだなぁ、しっかりしてるなぁ、なんて妙に感心したりした。

最後の曲は「THE ONE」だった。
曲が終わり、客電が落ち、しばらくしてリンキンパークの曲(だったらしい。私は知らなかった)が流れてきて、再び客電が灯ったときにはステージには誰もいなかった。
何という終わり方だ、と思った。

「We Are」も「See You」もないなんて。

銀キツネ祭りに参加した人々の魂は、 未だに「See You」を求めてダイバーシティーあたりを彷徨っているらしいと聞く。


では、巨大キツネ祭りでまた会いましょう。
See You!

<スポンサーリンク>