美容院の広告費

ふらふらとネットサーフィン(死語)していたら、美容師の置かれている現状みたいなことが美容師本人によって切々と語られていたので、読んでみたらなんだかすごく身近に感じられたこともあってここに書いてみる。

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ホットペッパーというクーポン雑誌があるが、そこには地域の美容院がたくさん掲載されている。そこはクーポン雑誌なので割引情報が必ずと言っていいほど掲載されていて、お得に感じた購読者はそれを持って美容院に行くといった感じだろう。美容院はホットペッパーという雑誌に掲載するための広告料と、そのクーポンの割引料を負担しなければならず、それでもって通常のサービスはできない、などと言うことが書かれていた。その結果美容師の賃金が下がりサービスも低下し、業界にとってよいことではないということだ。

ホットペッパーなどの類の雑誌に掲載しなければ通常の料金で通常のサービスができるのだが、雑誌の宣伝力を使わないとお客さんを確保できないかもしれないというジレンマがある。今や美容師の世界は歯医者の世界と同様飽和状態だ。人口は減ってきているのに美容師は独立をめざし、新店舗がどんどん増えていく。一度その広告を使うと、使わないでいるということが不安で仕方なくなるようだ。どうしても広告に頼ってしまうところがある。

飲食店などはまさにそうだろう。何らかの割引やクーポンをもって外食するというのは、今や普通のことなんじゃないかと思う。飲食店の多さは各業種の中でも一位を争うものだろう。店主にしてみれば自分のお店を周知してもらうのも至難の業で広告に頼るのも理解できるが、広告を多用するとお客さんは広告料と割引分を少し負担する格好になるので、料理の品が一品減ったりすることもあるだろう。それは仕方のないことである。正規の料金で食事をするお客さんとクーポンを使うお客さんとでは料理に違いがあっても仕方ないと思う。そうしないとお店を経営していけないだろう。

お掃除の業界でも宣伝を受け持つかわりに、そこから注文が入ったお客さんの売り上げから2割を広告費として支払ってくださいというサービスがある。ここはハウスクリーニングだけではないのかもしれないけれど。
2割は割と大きいと思う。例えば2万円の仕事なら1.6万円で仕上げなければならない。これを使う人は2割引きのサービスしか受けられないという思いがどうしても付きまとう。仕事をする人が同じ仕事をしているとしても、だ。ただ、2割の差があるなら同じ仕事をしていると経営がおかしくなってくるだろう。
しかし、この広告をうまく使えるならそれに越したことはないと思う。すべての仕事がここ経由ならば少し危ないかもしれないが、暇な時期を埋めるために使うのはアリかもしれない。

ただ、今はSNSやブログやホームページなどインターネットを活用すれば大手に負けないような宣伝になることもある。美容師ならばブログに新しいドライヤーのレビューや、髪の上手なブローの仕方などをアップしていけばおのずとファンもできるだろうしそれが集客につながることもあるだろう。芸能人の髪型についていろいろ意見するというのも面白いと思う。割引もツイッターなどを使えば、広告屋に広告料を支払わずにお客さんに一番いい形で割引が還元されることになるから使わない手はないのである。
そうそう、お客さんにお得な想いをしていただくにはこちらが努力してネットを使って頑張るのが一番いいのだと思います。広告屋を使うのは会社がもっと大きくなったらということでいかがでしょうか。
ネットを使わなくても地域密着型のお店で忙しく仕事をしているお店も結構ある。ネットがすべてではないのだ。ただ、一人親方や夫婦で仕事をしている人にとってはネットは強い味方になる。

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エアコンクリーニングは、かつてはエアコンをクリーニングするということがほとんど知られていなくて、大手のダスキンさんやお掃除本舗さんがテレビCMでエアコンクリーニングを宣伝してくれたおかげで、中小の会社まで依頼がやってくるようになった、ということをエアコンクリーニングの講師の方が言っていた。
確かにそうだろう。大手のCMのおかげだ。業界を引っ張っていってくれたわけですよ、これは。好き嫌いは別として(笑)

どの業界も業界を引っ張るリーダーみたいな存在が必要なのかもしれない。

ところで、ハウスクリーニング屋も飽和状態なのだろうか?