フライパン

普段、1000円ちょっとの値段のテフロン加工でしたっけフッ素コーティングでしたっけ、のフライパンを使っていたのですが、いつもコーティングが剥がれて焦げ付かないはずのフライパンが焦げ付きが当たり前になり、これなら普通の鉄のフライパンを使ったほうがいいなとなんだか懐かしく思っていたところ、ネットでよさげなフライパンを見つけたので購入して使ってみました。

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ENZOというブランドのフライパンになりますが、これは金属加工で有名な新潟の燕三条のブランドです。値段はそれほど高くなく、2000円と少しといったところだったと思います。この値段でこのクオリティってのがすごくうれしい。焦げ付かない加工のフライパンはホームセンターで見ても結構高価なものがありますよね。

ENZO燕三条

ご存知のように燕三条は世界に知られている金属加工の技術を持った街で、東京の下町の大田区も同様ですが、無名な小さい工場ながらも世界に出て勝負できる技術があり、日本のものづくりを象徴しているような街なんです。特に日本のゾーリンゲンとも呼ばれていて、刃物や洋食器などが有名で海外からその製品を買い付けにやってくる有名なレストランの関係者などが多くいます。ゾーリンゲンは言わずと知れたドイツの刃物で有名な街ですね。

面白い話なのですが、以前はアップル社の製品の金型などを作っていたそうです。その時はアップルの技術者と対等に渡り合っていたというから頼もしいというか胸のすくような思いがしますね、なんだか(笑)



その鉄のフライパンがこちらです。

鉄のフライパン

ちょっと焼きを入れてみたところなのですがとてもきれいですね。
そうそう、使い始めはじっくりと焼きを入れてからだそうです。フライパン自体がじっくり焼いて鉄を熱くして使うものですからね、そもそも。見てもわかるように底の面積が少し狭くて胴が深めなのが特徴です。私はこれくらいのほうが使いやすいですね。炒め物をするときに具材を回しやすいし、外にこぼれにくいからです。

フライパンの焼き入れ

で、本格的に焼きを入れたのがこの状態になります。こんがりしていますが、現在ではもっと黒くなってきています。使う度に使用感が出るのはこの手のフライパンのいいところで、味が出るとでもいうんでしょうか、いい感じになってきますね。

料理をしても焦げ付きは特にないですね。最初にしっかりとフライパンを焼いてから炒め物などをするのが基本ですが、そうすることによって焦げ付きを防ぐことができます。ちょっとコーティングも乗っているようですね。
炒め物をしているときの音がなんだか違うんですよね。バチバチと小気味よい音がします。料理をするのが楽しくなりますよ。
フライパンには持つ柄とその対面側にとってのようなものがついているのですがこちらの取っ手を使うことはまだありません。しかし、フライパン自体が少し重めなのでフライパンを回す時にこちらの取っ手を持って両手で回すこともあるかもしれません。あるいは壁に掛けるときにこの取っ手を使うと便利だと思います。

そうですね、ウイークポイントと言えば少し重めだということなんでしょうね。
しかし熱の伝わり方のことを考えれば少しの重さは必要だと思います。難しいところなんじゃないでしょうか。

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その燕三条なのですが、「燕三条ものづくりメッセ2016」という催し物が10月の27日と28日に行われます。
こちらは産業博覧会みたいな業者さんたちが集まるものなんでしょうが、自分たちの技術を日本だけでなく世界にアピールする機会ですので力が入っているところなんでしょうね。

私も職人のはしくれとして燕三条の活動を応援したいと思います。