リフォーム

私がいつもお世話になっているリフォーム会社の人の話です。
その会社にお世話になるきっかけは、私の猛プッシュというか、売込みをしたのが功を奏したからだと思っています。

とある現場で、それはそれは素晴らしい、丁寧な仕事をするリフォーム屋さんに出会いました。各所養生はキッチリとして仕事は綺麗で最後の掃除も私らがびっくりするくらい丁寧にしていて、現場に対するリスペクトというか感謝が感じられるような仕事をしていました。
こういう仕事をするリフォーム屋さんとなら仕事をしていきたいと思い、名刺を持ってぜひほかの現場があった時にはよろしくお願いしますと頼んだのです。
その後何回か依頼をいただき、恩を返すように仕事をしてきましたが想いは伝わっているのかわからないものの、そういう思いで仕事しています。

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そこの会社の番頭さんのお話です。
とある現場で、そのマンションの一室のリフォームを住人さんの荷物を置いたままでリフォームすることになりました。冷蔵庫や食器等置いたままリフォームするのでそのような住人の私物を汚さないようにリフォームするのは、ほこりが付かないように養生等をしなければならず、それだけでも大変なことです。また、床などを貼るときには移動をしながらやらないといけない。その物件は、3LDKでしたが単身の寮のような感じでしたので荷物は比較的少なかったのがせめてもの慰めに思えました。

私がリフォーム中の現場を見に行った時のことです。
CDや雑誌、ハンガーなどあらゆるものを収納に入れてリフォーム工事をしている様子でした。この収納の中を掃除するのにこれらの私物を一回外に出さなきゃならないから大変だな、なんて思ってみていました。
そこに収納の床に置かれた画鋲の類を発見、こんなものは移動するのには大変だし、もう使わないと思ったのでその番頭さんに、
「この画鋲とかは捨てちゃってもいいですよね~?」
と同意を求めるように聞きました。私はもう捨てようと思っていたんです。
するとその番頭さんは、
「いいえ、お客さんの物ですから」
と当たり前のように答えました。
私は自分の思っている答えと違った答えが出てきたので一瞬ドキッとしましたが、妙に納得しました。
この考え方があるからこの仕事の丁寧さがあるんだと。つまり、この考え方が土台となってそれが仕事の丁寧さにつながっているんだということを一瞬で電気が走るように理解できました。

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人当たりはかなりやわらかくて、誰にでも打ち解けるであろう性格と仕事に対する丁寧な姿勢は尊敬に値しますね。威張った感じが全くしないのが好感が持てます。

この番頭さんのこういうところは自分に取り入れていきたいと思いました。