アイランドキッチン

最近のキッチンの主流はオープン型キッチンとかアイランドキッチン(I型キッチン)と呼ばれる形式でありますが。かつてはキッチンはあまり人に見せたくないものとして、三畳くらいの個室に置かれていたように思います。
マンションの年季もその辺で考えることもできますが、昔風のキッチンが悪いわけでもありませんし、いまだにアパートなどではその形式のものも作られています。ただ、イメージも売らなければいけない分譲マンションにおいてはもうアイランドキッチンは定番のようになりました。新聞のチラシをを見てもそのようなマンションの新築情報があり、いずれもオープン型キッチンになっていると思います。

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では、なぜかつてはキッチンが個室であったかと考えると、自分が育った家も含めて考えるにどうしてもキッチンは、洗い物や食事の下ごしらえしている野菜や、その他フライパンなどの調理器具を含めて常に何かしら稼働していることが多く、綺麗に片付いている時間がないという状態だったように思います。野菜を剥いた生ごみなども少しにおいを発しますし。
ですので掃除もなかなか行き届かず、急な来客があっても個室なら目につかないのでそれほど気にすることもなかったのではないでしょうか?

クローズドキッチン

キッチンはリビングと一体型になる前に、まず壁の一部をくりぬいた設計でキッチンとリビングをつなぐというコンセプトを実現したように思います。そうすればリビングの様子が炊事をしているときにでもよくわかるし、子供たちとのコミュニケーションも取れますので。独立型キッチンとオープン型キッチンの過渡期みたいなものですね。

キッチンの窓

その「窓」がだんだんと大きくなっていってすべての壁を取り払ってリビング一体型キッチンへと変わっていったということでしょう。
オープン型になることによってかつては隠されていたキッチンの雑多な様子が露見したのかといえばそうでもありません。現代の人たちのほうがより子供の様子を気に掛けるとか綺麗好きになったとかそういうこともないようです。

そこには設備の発達があったと。
キッチンの設備が大幅に変わってきて手をかけなくても綺麗な状態を保てるようになってきたんですね。
生ごみはディスポーザーに、使った食器は食洗機にと、シンクの横の三角コーナーに生ごみを置いておかなくてもいいし食器はすぐに洗ってシンクに積んでおかなくてもいいようになりました。レンジフードの下側に大きなパネルが最近のモデルには付いています。あれは整流効果や、吸い込みの力を増やすためにあるのですが同時に油汚れが見えにくくなる効果もあると思うんです。コンロはIHパネルで昔のガスコンロと比べたら手入れは容易ですよね。

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そんなこんなでキッチンはアイランドキッチンへと変わっていったということです。
メリットはやっぱりリビングが広く感じられることなんじゃないでしょうか。日本の住宅事情を考えるとそれはスペースとの戦いで、少しでも広く感じられることならいいことだと思います。

綺麗に保てる仕組みが増えたり発達したりしてくると私たちの仕事は少なくなっていくかもしれませんが、新しい設備に触れることは喜びもあります。ストレスもありますが(笑)
なんにしろテクノロジーが人々の生活様式も変えていくのだなと改めて思ったのでここに取り上げてみました。

どうでしょう?
リフォームはアイランドキッチンにしたくなりますよね?

http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160315/biz/00m/010/026000c