エアコンクリーニングの季節になると、テレビのドラマを見ても大人なビデオを見てもエアコンの機種が気になって内容が全く入ってこない、という経験を持つハウスクリーニング屋さんは多いと思います。
ちょっとお掃除屋さんあるあるを披露してみました。
ちなみにうちのエアコンはダイキンの結構安い奴です・・・
本題に入ります。
皆さん100円ショップの商品にはどんな印象をお持ちでしょうか?
電池はすぐ切れる、お菓子は量が少ない、文房具は割かし使えるとかいろんな印象をお持ちだと思いますが、大きくまとめますと「安かろう悪かろう」思いながらも、その中に好きな商品を見つけて愛用しているという生活に切っても切れない存在になってきたのではないでしょうか。
「まぁ、100円だし」ということで、その商品が少し不具合があってもあまり本気になってクレームを入れるというようなこともなく、大人な心で商品と付き合っていると思います。
そのような100円ショップにもお掃除用品、特に洗剤のラインナップは見事なもので、とりあえず一通りのものはここで買えるというような感じさえします。
100円ショップの掃除道具や洗剤だけを使って頑固な汚れ落としに挑戦!という企画を思いつくくらいに。
まぁ、その企画は誰かがやるでしょうから(パクッていいよ(笑))今回は、ダイソーの製品のなかでも比較的エコな商品であるところのアルカリ電解水、クエン酸クリーナー、お酢でお掃除という商品は本当にそうなのか、つまりアルカリ電解水は本当にアルカリ電解水なのか、クエン酸クリーナーは?お酢でお掃除は?というところをその洗剤のph(ペーハー)を計るというところから解明したく、この記事を立ち上げてみたところであります。
こう書いていくと、どうしても「お酢でお掃除」の語呂が悪くてですね・・・まぁ、いっか。
初めに言ったように、100円ショップの商品はどうしても軽んじられているところがあるので、本当にそうなのかちょっと調べてみました、ということなのです。
それでは行ってみよう!
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ダイソーのアルカリ電解水のphを計る。
ダイソーのアルカリ電解水です。
アルカリ電解水は界面活性剤を含まないためにエコだと言われています。環境負荷が低いということです。
そのために、電子レンジの中や冷蔵庫の中など、食べ物が絡む場所でも安心して使うことができます。
ただphが12くらいというかなり高めなので(私が使っているアルカリ洗剤が11.7だし)使う場合はゴム手袋をしておいた方がいいでしょう、というか必須ですね。
ある程度の除菌効果も期待できるでしょう。
え?ph12ってほんとなの?
だって100均ですよ?
こう思った人も多いでしょう。
では、成分表をちょっとみてみましょうか?
成分はアルカリ電解水(水酸化ナトリウム0.18%)
これしか書いてないじゃないですか!
これではわかりませんね~。
ちゃんと書いてないのはちょっと怪しくないですか???
ということで調べてみました。
おみそれしやした。
しっかりとph12.2、立派なアルカリ電解水でございます。
成分表に記載されていないのは、もしかしたら水溶液が安定性に欠けるためなのかもしれません。
いや、これは私が思ったことで、正解ではないかもしれませんが。
とにかく、立派なアルカリ電解水ですので、ちょっと試したいと思ったら、ダイソーさんで購入するのがいいと思います。
ダイソーのクエン酸クリーナーのphを計る。
お酢の洗剤は他社で見たことありますが、クエン酸はあまりないかもしれません。
この画期的、クエン酸クリーナー、クエン酸ですので、水垢などによく効くと思います。シンクやお風呂場で活躍しますね。
水垢が気になる場合は、キッチンペーパーごとスプレー噴射して湿布、その後クレンザーを付けて磨く、という手順でいいかと思います。
エコでも一応「酸」ですので「まぜるな危険」には気を付けてください(ハイター、カビキラー、ドメストなどとの併用はダメ!)
ところで、このクエン酸クリーナーって、100円ショップのものだから水で薄めたうっす~いやつなんじゃない?
なんて心の中で思っている人も多いかもしれません。
その疑問を晴らしたい。
ということで成分表をみてみましょうか。
成分は、水、クエン酸(2.5%)、除菌剤
う~ん、いまいち釈然としません。
何かを隠しているのでしょうか??
ということでphを計ってみました。
おおおっ、ph2.2ですか!
かなりの酸性度ですね。
アルカリ電解水のアルカリ度よりも高いことになります。
これは正直びっくりでした。
いい商品だと思います。
ダイソーの「お酢でお掃除」のphを計ってみる。
この「お酢でお掃除」のネーミングがいまだにしっくりきません。
だいたい、あの酸っぱい匂いがする酢でお掃除なんてできるの?なんて思っている人が多いと思われるので、わかりやすいように「お掃除」という名称を付けたのでありましょう。
酢はクエン酸の親玉みたいなもので、用途、成分はほとんど同じです。
クエン酸も酢も健康にいいのも面白いですよね。
洗い物をした後に、最後にシンクにシュッと吹きかけてゴシゴシしておくと、水垢はつきにくいと思われます。
さて、こちらの成分表はどうなんでしょうか?
もう、あまり疑う気力はありませんが。
成分は酢酸(1.5%)、界面活性剤(アルキルアミンオキシド1.7%)、洗浄補助剤、天然植物抽出エキス、香料、となっております。
界面活性剤が入ってますね・・・。
あくまで、これはエコな商品というよりも、普通の洗剤という位置づけの商品だということですね。
ちょっと残念ですが・・・
これは弱酸性の表示がありますがphを計ってみましょうか。
ph4.3ということで、表示通りの弱酸性ですね。
洗濯のコーナーで、みかんの皮を使ってオレンジ水を作った時と同じくらいの酸性度でしょうか。
まとめ
今回はダイソーの3つの商品、アルカリ電解水、クエン酸クリーナー、お酢でお掃除、のphを計ってそのクオリティーを検証する、ということだったのですが、お酢でお掃除だけは界面活性剤を使っていたものの、クエン酸クリーナーとアルカリ電解水はかなりの高水準な商品だということが分かりました。
100円だからといって無視することはできません。
ダイソーもそのうち有名な洗剤メーカーの一つになるかもしれませんね。
<著作権はお掃除番>
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