最近、リチウム電池の火災の映像を見たのですが、なかなかえぐい燃え方をするなという印象を持ちました。
エアコン火災も電気系の火災ですので、燃え方が怖い感じがします。
普通に私たちが知らず知らずにやっている、火災を起こしかねない事柄もありましたので、ちょっと書いてみました。

エアコン

niteという組織

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”nite”って組織、ご存じでしょうか?
悪の秘密結社とかそんなものではもちろんないのですが、独立行政法人製品評価技術基盤機構と申しまして、システムや製品が健全であるか、安全であるか、いろいろと試験をしたり事故の検証をしているという組織でなのであります。

https://www.nite.go.jp/

私がniteのことを知ったのは、コロナ禍で洗剤の界面活性剤にもコロナウィルスに有効なものがあり、それが含まれている洗剤というのをまとめて出していたのを見た時からでした。

家庭用洗剤でも新型コロナ対策ができる!その有効性が確認された家庭用洗剤の一覧表

そしてそのniteEが、コロナ禍において、いわゆるおうち時間が増えることによって、エアコンの使用率も上がってくるだろうから、その結果、エアコンの災害も増える可能性があるので注意しましょう、という警鐘を鳴らしていたのをテレビか何かで知りまして、それを調べたところ、普段私たちが何となくやりそうなことで、火災につながることがあるのを発見しまして、ここに書いてみようと思ったわけです。

エアコンの内部洗浄による火災

エアコンを洗ったときに基盤に水が入ると、水の中を電気が通りショートしてそれが火災に結びつくことがあります。
エアコン洗浄というと、エアコンクリーニング屋さんのことだと思いがちですが、NITEの動画では、市販のエアコン洗浄スプレーが例として使われており、これはかなりありそうなんじゃないかと思いました。
そして、消毒効果を狙ってアルコールをスプレーしたりするのも、アルコールは可燃性のものなので危険です。
後、カビが多いからとカビキラーなどの次亜塩素酸を使うとアルミフィンが腐食していくのでこれも危険だとしています。
どちらも、使ったりしそうですよね。

エアコン火災注意書き

今はDIY感覚でいろいろやってみようという人が多くなってきていると思いますが、こんなリスクもあるということも頭の隅にでもいておいてください。
いろんな意味で、プロに任せたほうがいいと思います。

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エアコンの電源コードの延長で火災発生

電気のコードが少し短くてコンセントまで届かないからと言って、電源コードの皮をむいて結んでコードを延長したり、市販の延長コードをつないだりして使っていると、エアコンは大きい電力を使うため、接続部分がその熱に耐えられなくなり発火してしまいます。
ここで大切なのは、延長コードも使えないということです。
部屋には、エアコンを設置するだろう位置を想定して、背板にビスが効くようにベニヤを貼ったり、そこにコンセントを用意したりしています。
しかし、リフォームなどで部屋の用途が変わったりしたときには、エアコンを別の位置につけることもあるでしょう。
そういう時に容易に想定できる内容です。
実際、延長コードを使ってコンセントに接続している現場を何件か見ています。
補足ですが、延長コードを短くしか使わないからと巻いたまま使用していると、それが火災の原因になったりします。
電工ドラムでもリールにコードを巻いたままの使用は一応禁止されております。

エアコン電源コードの継ぎ足しによる火災

エアコン本体と室外機の間の配線を継ぎ足しで配線したことによる火災

これは電気屋さんに対する注意で、一般の人には関係ないかもしれません。
エアコン本体と室外機の間にももちろん配線がしてありまして、ここを途中でコネクターを介したり、圧着スリーブを使ったりして接続すると、そこが熱を持ち発火し火災の原因になるということです。
まさか電気屋さんがこんなことはやらないでしょうけど、一応知識として書いておきました。

エアコンの電源をコネクターを介して延長して火災

エアコン本体内部に害虫が侵入し内部でショートを起こし火災

エアコンの内部に害虫、図解ではどうやらゴキブリのようですが、入ることなんてないだろう、と思っている方、ちょっと甘いかもしれません。
奴らはいろんな隙間から侵入してきます。しかも狭いところが好きなんですよね。
そこで、もし基盤に入ったら、害虫を糞などを介して電気が通る、つまりショートしてそれが火災になるわけです。
エアコンホースが家の壁を貫通するところの隙間、ドレインホースの位置をチェックして、室外機周りをキレイに片づけておきましょう。
実際にゴキブリが入っているという体験は私は一度だけです。

基盤に虫が入ることによるエアコン火災

エアコン室外機の火災

エアコンの室外機の火災も増えているということですが、その理由としては、部屋の中でタバコを吸えないためベランダで吸う人が灰皿をエアコンの室外機の上においていて、火の不始末で火事に至ったとか、猫除けになるのでしょうか、あの例のペットボトルに水を入れたものに太陽光線が当たり、レンズの役目をして周囲のごみに火を点け火事に発展してしまったり、花火をしてそれが火災に原因になったりということが起こっているそうです。
室外機の上に灰皿、猫除けのペットボトルなどはよくありそうなので思い当たる方は点検してみてください。

エアコン室外機の火災

エアコンを中古で買うときの注意

最近ではリサイクルショップでもエアコンを取り扱うようになってきました。しかも取り付け料いくらいくらでという新品を買うような感じでサービスも購入できます。
しかし、エアコンにも標準仕様期間というものがあり、それはだいたい10年です。

ルームエアコンの設計上の標準使用期間は10年です。
※ 設計上の標準使用期間は、無償保証期間とは異なります。
また、一般的な故障を保証するものではありません。
・設計上の使用期間とは、運転時間や温湿度など下記の標準的な使用条件に基づく経年劣化対して、製造した年から安全上支障なく使用することができる標準的な期間です。
ダイキンさんのホームページより

ですので、エアコンの製造年月日は必ず確認したほうが良いですし、何年くらい使いたいかということも頭に入れて選ぶ必要があるといえるでしょう。
その製品がリコール対象品でないかの確認も必要でしょう。
さきほどの上記の理由から、配線の補修している箇所がないかなどのチェックも欠かせませんね。

携帯扇風機のリチウムイオンバッテリーの爆発事故

携帯扇風機と言えば、USBか何かで充電して外に持ち歩ける充電式の扇風機で、アニメでよくあるぐるぐるキャンディーみたいな感じがかわいいと人気の商品になっています。
今年もそんな季節がやってきて、今年のデザインはなかなかかわいいからと、古いものは捨てて新しいものを買い替えようとするかもしれません。
そしてその古いものはどこに捨てるのでしょう?
燃えるゴミの日でしょうか?
確かに燃えますが・・・

冒頭に話したリチウムイオンバッテリーの火災ですが、そのバッテリーの大きさに比べて爆発が大きくとても危ないです。
もし、ゴミの日に普通のごみと一緒に捨てたなら、ゴミ収集車の中で爆発する可能性があります。

また、落としたりして損傷したリチウムイオンバッテリーは爆発の危険がありますし、水にぬれたりするのも故障の原因になるそうです。

以外に身近なところに危険があることがちょっと怖いですね。
満員電車の中で爆発したら・・・
とか、考えてしまいます。

では、どうやってリチウムイオンバッテリーを処分すればいいのでしょうか?

日本にはJBRCという団体があり、ここが小型充電池のリサイクルを推進しているようです。

ここのサイトで、自分の近所で引き取ってくれる電気店や自治体などを調べることができます。
その際は、処分する製品がこの協会に加盟していることが必要となってきますが、かなりの会社が加盟しているようです。
モバイルバッテリーで有名なアンカー社も加盟しております。

どうぞご活用ください。

https://www.jbrc.com/

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