掃除機

昔の掃除機にはホースのちょうど手に持つところあたりにくるっと回せば穴が開くようになっている部分があったと思います。今はどのようになっているかわかりませんが、業務用の掃除機には必ずあるので一般の掃除機にもあると思うんです。で、この穴の正しい使い方はどのようなものなんでしょうか?

掃除機の穴

汚かったのでちょっとソフトフォーカスにしてみました。
ちなみにケルヒャーの穴はこちら。

ケルヒャー掃除機

子供の頃はこの穴が何をするためにあるのか全く分からずに、何かホースに詰まったらここから針金みたいなものを入れて詰まったものを取ったりするのかなんて思っていましたが、そんなまどろっこしいことをせずにホースを外してから何かを突っ込めばいいので、それは無しだということがわかってきました。
ちなみに今、掃除機のホースが詰まったりしたら、ホースを本体に逆につないで吸わせたり、軽く衝撃を加えたり、箒の柄のような細長いものをホースに刺したりして詰りを解消しています。

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先ほど「それは無しだということがわかってきました」という書き方をしましたが、これだと少し頭が弱いように思われる方がいらっしゃると心外なので、それほどこの穴について真剣に考えたことがなかったと言い換えるべきでしょうか。ただそこにあるものとしてそれほど意識したことってなかったと思います。そして掃除屋になってからもそうでしたが、とある派遣君の仕事ぶりを見ていろいろと閃いてきました。
派遣君、ありがとう。

その派遣君に部屋内の掃除機がけをお願いしたんですが、シューシュパッシュパッと普通の人の掃除機がけでは絶対でないような音が出ていたんですね。それもリズミカルに音が出ていたので、かなりの熟練さが音を聞いてもわかるといったような感じでした。
それで彼の仕事ぶりを見に行ったんですが、彼は掃除機がけの時に部屋の隅までヘッドの部分が来ると(幅木の部分ですね)リズミカルな指の動きをしてシューシュパッシュパッといういい音を鳴らしていました。その業務用の掃除機は、ホースの穴の開閉がバネの効いたレバーになっており細かいタイミングでの開閉ができるのです。確かニルフィスクの掃除機だったと思います。

私は瞬時になるほど、と思いました。彼の意図が見えました。端っこで掃除機のホースの穴を開閉することで吸い上げの力を変化させて、その変化で持ってゴミを吸い上げようという作戦なのだと。
私は「へ~、なるほど~」とだけ言ってその場を去りましたが、よく考えられた作戦だなと思われました。私が去った後もそのシューシュパッシュパッというリズミカルな音が聞こえていたので、彼はいつもそうやっているのでしょう。

ということで、掃除機のホースの穴を開閉させることによって、吸引力をコントロールできるということに気付いたのです。こんな書き方をすると私が頭が弱いような感じに思われるかもしれませんので、もう一度言いますがこの穴についてそれほど真剣に考えたことはなかったし考えていないということだけは言っておきましょうか。
吸う力をコントロールできるなら、例えば掃除機の吸い口に何か大きなものがくっついてしまい掃除できなくなっちゃう時ってありますよね。大きな紙屑とか。そんな時にその穴をあけて吸引力をコントロールしてあげればその紙屑は吸い口から離れることでしょう。いちいち屈んでその紙屑を取る必要はないのです。こんな使い方ができるということですね。

そして、それは布団の上を掃除するときにも応用できるということです。
普通に掃除機で布団の上を掃除機掛けすると吸い込みが強すぎてなめらかな掃除機がけはできないと思います。そんなときにホースの穴をあけて少し吸引力を落としてあげれば普通に掃除機がけすることができると思います。
こんな使い方があったんですね。

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ホースの穴をあけるとそこからゴミが噴出するんじゃないかと思われる人もいるかもしれませんが、ベンチュリー効果とかを考えてみると、逆にホースの穴からは吸い込む力のほうが働いていると言えると思います。ちょっと知ってるアピールをしてみましたがウザいでしょうか(笑)
スマホの機能を全部使いこなせている人はいないように、普通の家電の機能をフルに使いこなせている人もいないのではないでしょうか。