玄関ドアの穴

築40~50年のマンションの掃除を行ったところ、玄関の下の方に何やら扉のようなものを見つけました。この扉はいったい何のためにあるのでしょうか。猫が通るための穴にしては小さすぎるし、猫用の穴は玄関についているものは見たことはまだありません。部屋の中のドアに付いているものだってつい最近の出来事って感じですよね。

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この穴です。もうペンキでコッテリと塗られていて開くことができません。
玄関ドアの穴2

何のための穴だと思われますか?
では玄関ドアの内側を見て見ましょう。

玄関扉の穴3

これでもわかりにくいでしょうか。
これって牛乳受けで合っていますよね?

そういえば、昔は瓶の牛乳を飲んでいたような記憶があります。紙の丸い蓋を尖がった針のようなもので刺して蓋を開けるのです。今でも銭湯とかに行ったらその手の牛乳やコーヒー牛乳は売られているのでしょうか?
実家にも木箱のような牛乳を配達してもらった時に牛乳を入れてもらう箱があったように思います。確か2本入る感じのやつです。そういえば昔は朝、牛乳を配達してもらっていたということを思い出しました。

ドラマとかの朝のシーンでは、新聞配達と同時に牛乳瓶が他の瓶に当たる音が牛乳配達をしている描写としてよく使われていたと思います。今はもうなくなりつつある職業の一つだと思います。たぶんスーパーで売り出した牛乳パックが非常に便利で、牛乳を配達してもらう意味が無くなったというのが理由なのでしょう。値段の問題もあるでしょうし、毎日2本も飲まない日もあるのでもったいないというところでしょうか。

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このようななくなりそうなものに畳があります。
今や新築はすべてフローリングになっています。たまに和室があるマンションもありますが。戸建だと和室はだいたいありますね。賃貸では畳の部屋をフローリングに変更するような工事がよくおこなわれます。
畳は90センチ角になりちょっとおしゃれになって復活しましたが、本物の畳はもう伝統芸能の域になろうとしているような感じがありますね。実際に昔の重い畳は見なくなってきました。

そういえば和室の押し入れもリフォーム時に洋風なクローゼットに改修してしまうような物件も多くなりました。賃貸ではその方が有利なのでしょうか?確かにスーツやコートなどを吊るすことを考えると、洋風なクローゼットのほうが収まりがいいですもんね。これじゃドラえもんはどこに寝たらいいのか悩むことだと思います。

最初に戻りまして、玄関ドアの牛乳受けなどは、当時これがあったら便利じゃないかと取り付けられたおまけ的なもので、お洒落とか気が利いているとか言われたかもしれません。何もついていないプレーンなドアの方が安いでしょうにあえてこのドアを選んだんですからね。でも、今となっては「これ何?」って感じで、時の流れは残酷だなと思います。

これは進化しているの退化しているのかわかりませんけどね。

昔のほうがちょっとした遊び心は感じます。