コンピューターの反逆

映画などでよくある設定ですが、発達したコンピューターが自意識に目覚め、自分自身を操り、仲間のコンピュータ制御の機械を操り人類に総攻撃をかけるという物語の最初になろうという現象が、もうすでに起こっているようです。コンピューター産業もしきりと人工知能の研究をしていますからね。いつがその時になるのか予想がつかないんですが、その発端が発見されました。

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その正体は、といいますかその発端となったコンピューター機器というのは、iRobot社のルンバです。なんとロボット掃除機でした。ちょっと前に「スマートホーム時代が始まる。その覇権争いも実はもう始まっている。」という記事を書きましたが、ルンバはスマートホーム時代に向けて部屋のiOT(もののインターネット)機器を制御するような機能を持っていてその用意がある、というような話が同社のCEOからありました。そのロボット掃除機の反逆というのですから、かなり危険な話だと思うんですね。
ロボット掃除機が自我に目覚めた、という感じだったら怖いですね。勝手に動き出し家の外に出て集合して道路いっぱいに広がって移動するような光景はこの世のものとは思えないでしょう。

しかし実際はこのような反逆でした。ある意味かなり恐ろしい。
ペットの糞を掃除しようとしたルンバは、うまく糞を回収することができずに糞を裏側にくっつけたまま部屋中をうろつきまわってしまったのです。というわけで部屋の中は糞まみれになってしまったということでした。
それは人類から見れば毎日無償で掃除させられているロボット掃除機の反逆として見えるようで、まさに無言の抵抗を地で行ってる感じがします。やられたほうはたまったもんじゃないですね。う●こに思想はない、といったのは村上龍の69(sixteen-nine)でしたっけ。その文章を思い出してしまいました。

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このような動きをルンバがするのを知ったのか、ペットはそれを狙って糞をするようになったということも当事者は言っております。ペットにしてみれば自分の陣地が拡大したとでも思っているのでしょうか。いわゆるマーキングが自動的に行われた感じになるので、これは便利だと思っているのかもしれません。
iRobot社によればこのような事例はよくあることのようです。珍しくないという。今のところはペットが糞をする時間にはロボット掃除機を動かさないようにするとかして利用者が対応していくしか回避する方法はないようです。
また、糞の検知に特化したセンサーも考えているようですがまだまだ解決できるような感じではないそうです。いやいや、ちゃんと対応しようとしているところがすごいですね。センサーが普通のゴミと糞とを見分けられるとしたら、きっとそれは臭いがわかるというところに行きつくと思うのですが、臭いが嗅ぎ分けられるセンサーが開発されたらもしかしたらこのような悲劇はなくなるのかもしれません。

開発した人も利用者もこういうことが起こるとか全く考えてはいなかったでしょうね(笑)

https://www.theguardian.com/technology/2016/aug/15/roomba-robot-vacuum-poopocalypse-facebook-post