コンクリート打ちっぱなしといっても、文字通りほんとうにそのまんまではなくて、トップコートを塗ってます。
そのあたりについて書いてみました。
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コンクリート打ちっぱなし風な壁が流行った時代
以前、コンクリート打ちっぱなしの壁が流行ったことがありました。以前といっても洋服のDCブランドが流行ったバブルの頃です。
コンクリート打ちっぱなしの部屋に無機質なモノトーンの家具を置いて生活感なく暮らすのがオシャレ、みたいな風潮がありました。
ワンレン・ボディコンとか、今じゃ全く聞かれない単語がはびこってて、大きな肩にかけるタイプの携帯電話がチョロチョロと当時のセレブの間で流行り出した、そんな時代でしょうか。
お笑い芸人の平野ノラさんが表現している時代ですね。
また、おしゃれなトレンディー・ドラマというジャンルができたこのもこの頃で、そういうドラマに出てくるような生活をしているのがカッコいいとされていた時代で、そういうドラマの中の創造物にほとんどの人が憧れたものでした。
ドラマの主人公たちは、よくコンクリート打ちっぱなしの壁の部屋に住んでいたりしていたんですよね。
なんかいやですね~(笑)
ちょっと脱線してしましました。
今現在の技術、コンクリート打ちっぱなしの壁はこのようにできている
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いまもコンクリート打ちっぱなしの壁は見かけるのですが最近のはちょっと違います。
以前のものは本当にそのまま「打ちっぱなし」だったのも多かったのですが、最近のものは塗料を塗ってちゃんと仕上げてるんです。
どうやってコンクリートの感じを出すかというと、コンクリート色といいますか、グレー系の塗料を塗ってからパタパタとお化粧するようにコンクリ面をパッティングするのです。
そうすると花が咲いたように綺麗な模様ができます。
その上に乳白色のトップコートを塗ってできあがりです。
このテクニックにもいろんな種類があり、あくまでも自然なコンクリートの質感を目指しているものや、人工的ながらもキレイな仕上がりに重点を置いているものがあります。
そこはその職人さんのこだわりなんでしょう。
こういうふうにコンクリート面を塗装する利点としては、何も処置をしない場合に比べて長く美観を保てるということでしょう。
コンクリート面は外ですと紫外線や雨(酸性雨)の影響を直接受けてしまいますし、苔などの生物が繁殖し出すと、水分が常にとどまるようになり、コンクリートの劣化が早まります。
また、パタパタとコンクリート面を塗るほうが、普通の何もしない、またはコーティング剤だけの処置に比べて労力が少なくて済むという利点もあります。
素地で仕上げるのは結局のところなかなか労力がかかるもんです。
コンクリート打ちっぱなし壁の施工例
また、最近では杉板を型枠に仕込んで板の風合いを生かすような壁も良く見かけるようになりました。
杉板の模様と木の灰汁がコンクリートに写って、何とも言えない風合いを醸し出していますね。
また、このような壁が古くなったものを、塗装してリフォームしたものが次の写真です。
板目と釘跡がかなりいい感じを醸し出していると思います。
しかし、この写真、何かおかしいと思いませんか?
よ~く見るとですね、この板目、なんと手書きなんですね。
なんというか、全く気にならないレベルで馴染んでいるのにびっくりします。 改めて言われないと気づかないレベルなんじゃないでしょうか?
こちらもそうなんですが、ちょっとびっくりの技術です。
おや、誰かの影が映ってますね(汗)
DIYで、コンクリートの壁が不愛想に感じるからなんかやってみたい、と思ったら、これらのことを思い出し頂けたら幸いです。
しかし、いろんなやり方があるもんですね。
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お掃除番管理人からひと言
あの頃流行った打ちっぱなしの壁も今は苔で真っ黒です。
それはそれでまたいいんですよね。