ワックスを掛けたフローリング

まずここでは、通常のワックス、フローリングや表面がビニールっぽい製品の床に使う樹脂ワックスについて書いております。通常床のワックスというと、この樹脂ワックスのことを指します。

ワックスをかけて床を仕上げる利点と欠点

床がピカピカに仕上げられている部屋はパッと見て印象がよく、誰が見てもキレイに見えることだと思います。すっきりとした感じがします。
ワックスが使うことの利点はと申しますと、コーティングや他の床のツヤ出しに比べてコストパフォーマンスに優れていることです。巷で言う「コスパいい」ってところですかね。ワックス自体もホームセンターでリンレイのオールなどはすぐ手に入りますし、施工もDIYとして割と簡単に行えるでしょう。
そして、ワックスを新しくすると、新築の様な美観が維持できるということだと思います。
床の汚れはワックス上の汚れですので、ワックスを掛けかえる時に古いワックスを除去してしまえばその汚れも簡単に無くなります。床に描いた落書きも、床の素材に染みこんでいない場合が多く、キレイにに落ちてしまうことがよくあります。

ワックスを使うことに欠点があるとするならば、ワックスはだんだん薄くなってきますので、再度かける必要が出てくることと、その時に荷物の移動などの時間と労力と、洗剤代やワックス代の費用ががかかるということでしょうか。
一度、その部屋で生活を始めると、荷物の移動が結構な重荷になってくると思います。大掃除がてらワックス掛けをやれればいいのですが、現代に生きる人はなかなかそのような時間もないでしょうし。
あと、ちょっと専門的なことを言わせていただけるならば、ビニール床の時の話ですが、床のベニヤのつなぎ目や凸凹したところがワックスのツヤによって見えるようになってくるんです。これが気になる人は気になるでしょう。ただ、部屋の形状や大きさによっては気にならないこともあるでしょうけど。

ノンワックスタイプという選択

最近の新築では、ほとんどと言っていいくらいノンワックスタイプの床材に変わってきています。
床材の表面にあらかじめコーティングがなされていまして、適度なツヤを保てるようになっています。ワックスを掛けた時のツヤよりも抑えられている感じですが、ホント適度な感じですね。塗料でも3分ツヤなんていう塗料がありますが、それと同じような感じです。

ノンワックスタイプの利点は、やはりメンテナンスが楽だということでしょう。これに尽きます。例えばコーヒーをこぼしたとしても、水分をはじくような感じがありますので、さっと拭き取ることでキレイになります。染みこむような感じはないですね。
年月を経て、ノンワックスの利点を感じることになるのではないかと思います。

ノンワックスタイプの床材に欠点があるとするならば、それは経年劣化で古びた感じがするようになるということなんじゃないでしょうか。これはワックスをぬって美観を維持するタイプと正反対な感じですね。
古くなって傷も目立つようになってきたら、ワックスを掛けてみてもいいかなと思います。
ノンワックスだからワックスを掛けてはいけない、ということではありませんので。
ただ、抗菌タイプなどもありますので、その時はワックスをかけないほうがいいと思います。フローリングでそのようなものを見た事あります。

まぁ、掃除屋さんの仕事は減ってきているようですね(笑)

ツヤなしのマット調の床が多くなってきた

マット調の床材
これも最近の話ですが、床材はフローリングでもマット調のツヤがないタイプのものが多くなってきました。デザイナーズ系とかちょっとおしゃれなタイプに多いようですね。
個人的な印象ですが、ピカピカしているよりもツヤがないほうが、主張していないようで、うるさくなく、落ち着くのではないかと思っています。
ピカピカがもてはやされたのは高度成長期の昭和な感じで、平成、令和はマット調が主流になっていくのかなと。
車の塗装でもマット調なものがでてきましたし。
現代人の神経はかなりすり減っていて、それをやさしく包むのがマット調のお部屋だと思います。
ピカピカしているのって傷が目立ちやすく、取扱いに気をつかうから、という理由もあると思うんですよね。誰に見せるわけでもない自分のプライベートの部屋で、そこまで気をつかいたくないし家ではクダクダしていたいじゃないですか?どう思いますか?

そういうニーズを満たすためにツヤなしのワックスも存在します。
ただ、普通のワックスに比べてモップ跡が付きやすく施工にちょっと神経を使いますが。
私はこのワックスが好きなんですよね。

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