年末の忙しい時期、私たちは忙しい最中でありますが大掃除をするわけですが、この大掃除中に怪我をしてしまう方が多いというデータがあります。東京消防庁のデータです。
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このようにして注意を喚起しているのですが例年多くの人が救急搬送されているようです。ざっと読んで年間に700人程度、月別では12月の大掃除の時期が各月の2倍強、その4割がなんと入院を伴うものになっていて、しかもその4割が60歳から70歳の高齢な方という結果が出ているようです。大掃除では普段なかなかできない掃除箇所まで掃除したくなるし、そういうものですからついつい無理をしてしまうものかと思います。
そしてどのような事故が一番多いかというと、転倒、墜落事故が全体の6割を占めるようで、入院を伴うような大きな事故になりやすいのは、やはり転倒や墜落といった事故ですので、これを一番に気を付けなければならないということがこのレポートの結果を見てもわかります。
事故の例が出ていますので少し引用させていただきますと、
自宅にて掃除中、掃除機のホースにつまずき転倒し受傷したもの。(78歳女性 重症)
自宅の風呂場を清掃中に足を滑らせ転倒、右の脇腹を浴槽の角にぶつけ受傷したもの。(44歳女性 中等症)
自宅駐車場のプラスチック製のトタン屋根上で清掃作業中、トタン屋根が抜け落ち約2.5m墜落し受傷したもの。
(71歳男性 重症)自宅で台所の換気扇を掃除中、乗っていた椅子から流し台に移ろうとした際に床へ転落し受傷したもの。(73歳男性 重症)
飲食店の厨房で天井の清掃中、誤ってコンロにかけてあった寸胴鍋のスープの中に足を突っ込み左膝の下側を火傷したもの。(34歳男性 軽症)
飲食店で仕事中、肉を切るスライサーの刃を回転させた状態で清掃を行っていた際、誤って右手中指の先端を切ってしまったもの。(32歳男性 軽症)
自宅の換気扇を掃除中、洗剤と油の混じった液体が左眼に入り、痛くて目が開けられないため救急要請したもの。(52歳女性 中等症)
トイレ掃除中に誤って、塩素系洗剤を使用した後に酸性洗剤を使用し、その後めまいがあったため救急要請となったもの。(35歳女性 軽症)
というようなことで救急搬送されたということでした。
このデータすべてに言えることですが、これはあくまで救急搬送された数であり、自力で病院に行った人や家族に連れて行ってもらった人などを加えると何倍かの件数に上ると思われます。
私がいつも仕事をする上て気を付けていることは、転倒、および墜落の事故です。特に墜落の事故は大きなけがにつながりますので十分注意が必要です。
落ちる系の事故を考えてみると、椅子の上で仕事をしていてバランスを崩して落ちた、とか椅子の座る部分が回転する椅子で、そのうえで作業をしていて急に椅子が回転しバランスを崩して落ちた、とか椅子の上での仕事はかなりの危険が伴います。だいたい椅子は座るものでその上に立って仕事をするようにはできていません。当たり前の話ですけど。
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どうしてもその上で仕事をしなければならないときは、落ちるときのシミュレーションをしておきます。こういう可能性があるから落ちるときはここに飛び降りる、とか、右に行ったときにはここに左に行ったときにはここに、というふうに着地地点を見定めておきます。これでかなり意識が違ってきます。
“大掃除中に多い怪我。専門家が語る掃除するときに絶対に注意してほしい掃除箇所とは?” への1件のフィードバック