スマートホームの覇権争い

ありとあらゆる家電がインターネットでつながるスマートホームと呼ばれるシステムがもうすぐ始まろうとしているような状況なのですが、そのキーデバイスとなるものに何がなるのかという、言い換えれば、家にある家電を操る司令塔というべきものに何がなるのかという覇権争いが、今もう始まっているように感じました。

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ルンバでおなじみのiRobot社のCEOの話がニュースに出ていたのでちらっと読んでみたのですが、スマートホーム時代をにらみ、ロボット掃除機をそのスマートホームの中心に据えようという戦略が手に取るようにわかりました。ルンバは部屋の中の状況をマッピングして認識します。その性能を利用してスマートホームの中心に考えようとしている。そして、スマートフォンのことを必要以上にライバル視しているようでした。

今の状況ですと、スマートフォンが一歩も二歩もリードしていると言えます。何か新しい家電が出ると、スマホアプリが同時に配布されて、スマートフォンからその機器に何かしら働きかけることができるようになります。というわけでスマホと家電は今は密接につながっていると思います。ロボット掃除機が家電と結びついていると考える人はあまりいないでしょうね。

しかし、ルンバにとって掃除は機能の一つであり主要な技術ではないとまで言い切っているんですね。どこに何があるかというマッピング技術のほうが大事なんだと。掃除をするのはマップを作るための予備動作でしかない、と言っています。心の奥に秘めた野望を聞かされたようで、ちょっと面喰いました。

こ、こいつ、イルミナティかっ!みたいな感じです(笑)

スマートホームを考えた時に、何がその司令塔となるのかと考えると、それはやはり今ではスマホでしょうし、後何が考えられるかというと、ロボット掃除機か後はそれほどないと思います。またまったく新たなものが出てくるかもしれませんが。

スマートホームでの生活がちょっと語られていたので拝借しますと、

少女と両親が2階の寝室で眠っている。朝が近づくとエアコンが自動的に室温を調整し、少しずつ気温を上げていく。照明もゆっくり明るくなり、カーテンは自動的に開く。両親はベッドの中で、室内に流れるニュースを聞いている。隣の部屋からは、少女がロボットに「テディベアがどこかに行ってしまった」と話しかける声が聞こえてくる。両親と少女は1階のダイニングで朝食をとる。少女はバックパックがどこにあるかロボットにたずね、ロボットは「リビングです」と答える。

朝食をすませた両親と少女が出かけてしまったあと、家の中で数台のロボットが動きはじめる。床を掃除し、芝刈りをして、セキュリティロボットが巡回し、家庭内の地図を更新する。家具がどう配置されているか、インターネットに接続している家電がどこにあるかを把握し、地図に追加していく。少女が帰ってくる。ロボットはペットの犬がどんな顔をしていたか面白い写真をダイジェストにして見せたあと、迷子になっていたテディベアがどこにあったか少女に教える。

http://ascii.jp/elem/000/001/206/1206225/

これが5年後の未来という話でしたから、ちょっと信じられない感じですね。
このようなシステムは本当に必要なのだろうかという疑問とは関係なしに、技術はどんどん更新して進化していきます。

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ただこのスマホ対ルンバはなんだか楽しみですね。
より良い未来が来るならば火花バチバチでやっていただきたい。