床下の排水管がどのように設置されているかを知っておくのも、全くの無駄知識かもしれませんがいいと思います。

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床下の配管はどのようになってる?

私たちが暮らしている家の床の下には排水管が通っています。
もちろん水が出るところと排水があるところだけですが。
マンションの床は床材のフローリングなどを直に貼っている場合と置き床と言われる材料で床のコンクリートから15センチほど上に離して取り付けられている場合があります。
この置き床の場合は床に配管が通っているのはイメージしやすいでしょう。しかしコンクリート直貼りのところでも水場は一段下がっていてそこに配管が通っています。
この配管をイメージしてみましょう。もしもどこかに配管の詰りが出た場合、これが頭に入っているのとないのとではかなり差が出ると思いますので。

以下は置き床タイプのマンションです。

配管イメージ

グレーの塩ビ管が排水管です。床の上を緩やかな傾斜を持って取り付けられています。
グリーンオレンジの管は給水管です。昔は鉄の管でしたが最近ではこういう形になっています。随分と工事が楽になったと思いますし中が腐食したりしないのが強みだと思います。
写真の手前はキッチンです。排水と水と温水の給水管がつけられています。右奥は洗面所だと思われます。キッチンと洗面所の排水が合流して大本の排水の縦管へと流れていくようになっているようです。
すべてのマンションがこのような作りになっているというわけではなくその間取りやレイアウトによって様々です。

配管イメージ

各マンションや間取りやレイアウトによって配管は様々なのですが行き着く先は写真の左下の縦管でこれによって排水は下水へと向かいます。
この縦管はマンションの上階から下階へと貫かれております。この縦管のあるスペースはマンションの間取り図をみるとPS(パイプスペース)と書かれていますのでご存じの方も多いでしょう。
右はキッチンからの排水、奥は洗面所になります。それが集まって縦管へとつながっております。

配管イメージ

左はお風呂になります。手前は洗濯機置き場です。
それらの排水が集まりまして奥の縦管へと流れていくようになっています。

配管イメージ

これはトイレの排水管になります。
どの排水管にも混ざらずに一直線に縦管へと流れています。
そういえばパイプスペースはトイレの近くにあることが多いですよね。トイレの汚水は水というより準固形物と言ってもいいようなものなのであまり長い排水管の中を旅させることは好ましくないためでしょう。

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自宅の床の下の排水管をイメージしてみる

これらをご自分の家と照らし合わせて考えると床の下の配管図のイメージが浮かび上がってくることと思います。

以前こんなことがありました。
キッチンの排水の流れが悪いなと思ってたらほとんど流れていかなくなりました。
風呂のほうに行ってみると、洗濯板とお風呂に水が溢れていて、そこにあった洗面台も流れが悪かったのです。
この状態は、結局便所を除くすべての排水が集まったところでつまりが起きているのだと思われます。
このときは、洗面所の水をしばらく流しっぱなしにしていたらゴゴッと音をたててすべて流れていきました。
単なる偶然ですけど、流れなければ業者のお世話になっていたことでしょう。

配管をイメージできていると、このような事態でも理屈が理解できているので変にあわてることもないと思います。
ですのでご自宅の配管をイメージして頭に入れておくことをお勧めしておきます。