掃除中の怪我

前の続きです。

では脚立での作業ならば大丈夫なのかと言いますと実はそうでもないです。建築現場では今では脚立での作業は禁止されています。立馬(たちうま)という台座のようなものに乗って作業します。脚立って高いところに手が届くように設計されているだけでその上で作業するようには考えられていないようなのです。
しかし、椅子よりも脚立のほうが安全なのは見ていてもわかると思います。安定性がありますよね。ですので一家に一脚脚立があるといいと思いますが。山の部分を股で挟むようにするとより安定感が増します。内股で、山の部分を挟むようにして安定させるのです。バイクに乗る人ならニーグリップの要領と同じです。タンクを膝で挟み込むと安定感が増しますよね。一本橋もスイスイですよ。
股に挟めないタイプの脚立というかステップのようなものもありますが、あれは捕まるところがないととても安定性に欠ける印象があるため注意が必要です。必ず何かにつかまりながら使用したほうがいいと思います。普通の脚立でも何かにつかまりながらの上り下りのほうが安心できますね。

<スポンサーリンク>

どんないい脚立を使用していても、必ず危険を伴う作業があります。それは脚立の上で力を使う作業です。安定性がないのであまり重いものは持たないと思いますが、何かに引っかかり取れないものを思いっ切り引っ張って取れた瞬間に力がすっぽ抜けてその勢いで墜落転倒、なんてよくあることです。
最初は気にかけてあまり力を入れないのですが、もう少しもう少しと思っていてゴールが近づいてくるうちに夢中になり周りのことを忘れてしまいます。そしてある瞬間力がすっぽ抜けて反動で墜落してしまうんです。
ですので脚立の上での力のかかる作業はしないかかなり注意をして行うことが重要だと思います。

あと、脚立にのって押し入れの奥などに手を入れるとバランスが崩れますよね。そしてそのまま脚立を蹴ってしまうような状態になり、そのまま脚立から落ちてしまうと言った事故も考えられますし、実際わたしももう少しで、というような状況に合いました。落ちたところが脚立の上ならまたおかしなところを怪我してしまうかもしれませんし、墜落事故でおっかないのは、低い位置でも落ちて打ち所が悪いと大変な大事故になってしまうということなんです。甘く考えて、いいからいいから、と後先考えずにやってしまうのは、これを読んだ人ならばやめていただきたいと思います。

次はこれも多いとされる転倒事故です。
掃除のときにはいつもと違った環境が現れます。たとえばお風呂は洗剤で滑りやすくなっているかもしれません。水洗いを行っているところでゴム草履をはいていたら、それも滑りやすくなりますね。それで滑って転倒すると。特にお風呂場での転倒で気を付けなければいけないのは、すべって浴槽で頭を打ってしまうということなんじゃないかと思います。そんなことは絶対ないと思われる人がいるかもしれませんが、年齢を重ねるとその辺の危機回避能力が衰えてくるので十分考えられることです。

あと、物の配置が一時的に変わりますので、いつもと部屋の風景が変わり、周囲の確認が追い付かない場合があります。人間というのは、そのあたりのことを感覚的にとらえていたりするので、ちょっと配置が換わっただけでも精神的に何か違和感を感じますがそうでない場合もあり、いつも通りに行動していると思わぬ怪我をすることがあります。そこに掃除機のコードがあったりしたら気づかずに引っかかり転倒してしまうということもあります。また、棚のものを片づけるのに足の踏み場もないほど床に下した荷物をかき分けかき分け歩いていると、バランスを崩し転倒することも考えられるでしょう。

転倒の事故をどうやって予防するかというと、それはもう急がないことじゃないかと思います。あと、その作業が終わるまでは無駄な動きをしないことです。飛び跳ねたり踊ったりはしないほうがいいと思います。一歩一歩確かめて足場を確保して周囲を危なくないように片づけてから作業すればそのような事故はある程度は防げるでしょう。とにかく急がず慌てずに作業できればOKです。事故を起こす時ってだいたい急いでいたりしませんかね?

<スポンサーリンク>

高いところからの墜落事故についてと(高いところじゃなくても危険ですが)転倒事故について書きましたが、いかがだったでしょうか?
私たちの場合の転倒事故として多いのが、ワックスの剥離をしているときの転倒事故だと思います。これがめっちゃ滑るんですよ。大の男がつるんと滑ってこけるのを目の前で見ると大迫力ですね。若いやつだと笑っていられるのですが、高齢な方だと笑っていられません。

お互いに救急搬送されないように気を付けたいですね。