よく掃除してきれいな状態を「ピカピカ」なんていう形容詞で表したりしますが、ただ単にきれいな状態というわけではなく、つやがあって光り輝いているというニュアンスで用いられることのほうが多いかなと思います。
その「ピカピカ」な状態を目指して私らは仕事をしているようなものなのですが、「ピカピカ」な状態が度を過ぎると少し住みにくいのではないかと最近思います。
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ピカピカなものが好まれたのは高度経済成長時代で、ちょっと前近代的な嗜好のような気がします。戦後の暗闇の中からピカピカしたきらびやかな世界へと成長を続ける日本の社会において「ピカピカ」したものは成功の象徴であり、みんなが目指したものなのではないかと。
でも、最近では嗜好が少し変わってきていると感じます。
コンピューター関連の仕事はとにかく神経を使いますし、みんなが少し疲れている。そんな中、癒しのブームも起きたりしていますし、休日にしっかりと休息するということの重要性が高まってきている社会だと言えるでしょう。
仕事に疲れて帰ってきて、部屋に入ると妙にピカピカしていたらなんとなく落ち着かないと思うんですよね。
そういう理由から、昨今の建材はマットなつや消しなものが多いのではないかと思います。落ち着いた感じを醸し出す効果を狙ってるんですね。ノンワックスタイプのフローロングもつやつやしているものは少なくなってきていますし、建具も落ち着いた感じになってきていると思います。デザイナーズマンションなどは特にその傾向が強いような気がします。
例えば木製のフローリングをピカピカにコーティングするようなサービスや技術がありますが、その技術は素晴らしいと思いますけれど、ピカピカにコーティングするなら木製ではなくてもよかったのではないかと。塩化ビニールのタイルでもよかったような気がします。
そっちのほうが安価で、しかも最初から接着剤が付いていてシールみたいに貼れるものもあるのでDIYでできますし。
石の床にも言えます。
ちょっと前にとある駅の地下街の床の石がピカピカというよりビカビカだったんですよね。このニュアンスの違い、お分かり頂けるでしょうか(笑)
御影石のバーナー加工というざらざらした表面の石に思いっきりワックスを掛けたようで、ざらざらな面がピカピカに光っているような感じです。
そんなことするなら石である必要もないように思えました。
石についていろいろ講習を受けたので、汚れないようにするためにもワックス系のものは必要だということは学びましたが、その材質の良さを損ねるようなものはあまり使いたくはないと思います。
最近、ホームセンターに行ったらコーティング剤が売られていました。
お風呂用のものとトイレ用のもの
近所のセキチューです。
それほど高価ではないので購入する人もいるかもしれませんが、きれいに掃除できていないとそのままコーティングすることになっちゃいますので気を付けてください。
やっぱりピカピカであることへの需要はいまだにあるということなんでしょうか。
それともその場所による、って感じなのでしょうか。
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自宅の床がピカピカしていると、家に帰ってきたのにまた疲れるのではないかということを先ほど書いたのですが、「ピカピカ」ということでは照明もその役割を大きくになっていると言えます。
ただ最近ではLED照明の刺すような光がなかなかなじめなく、部屋の照明を白熱灯を使用するものに変更しました。ぼわっと暖かい灯りがなかなかいいんですよね。特に冬場はいいと思います。
LEDの光は癒しとは程遠いような印象を受けますが皆さんはどう思うでしょうか?
店舗ならばLEDは経済的な理由を除いてもいいと思います。ピカピカの床もいい。そういうことでテンションを上げて購買意欲に結び付ける効果もあるのではないかと。
しかし、自宅ではそのようなものはいらないし合わないかなと思います。
現代はみんな疲れているような気がしているので、自宅はもっと癒しの場であるべきだと。
白熱灯よりもっとハマるのがろうそくの光で、アロマキャンドルとかは特に癒し効果が高いように思えますね。